『エルヴィス』津田健次郎ナレーションの特別映像公開 主演俳優が語るライブシーン秘話も

 7月1日に全国公開される映画『エルヴィス』の特別映像と特別ビジュアルが公開された。

 世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のオースティン・バトラーがエルヴィスを演じ、トム・ハンクスがエルヴィスの才能を見出した破天荒なマネージャー、トム・パーカー役を務めた。

 公開されたのは、津田健次郎がナレーションを担当した特別映像と、バトラー演じるエルヴィスの姿を収めたポスタービジュアル。

 特別映像には、エルヴィスが打ち出した数々の伝説的な記録と当時の熱狂が映し出されている。声優のほか、洋画の吹き替えやナレーターまで幅広く活躍している津田の声が、エルヴィスの型破りな伝説を華やかに彩る。

映画『エルヴィス』特別映像(伝説編) 津田健次郎がナレーション担当

 また、エルヴィスを演じたバトラーが、撮影中にエルヴィス・プレスリーになりきれた瞬間の秘話を明かしたコメントも到着。バトラーが初めて撮影の中でパフォーマンスをしたのは、“68カムバック・スペシャル”のシーン。エルヴィスの復活に繋がるライブで、劇中でも特に重要なパートの一つだ。バトラーはその時の心境を「そのシーンは、エルヴィスの物語の中でもとても重要なものだったので、『僕のキャリアも仕事もすべてがこの瞬間にかかっている』と非常に大きなプレッシャーを感じていて、吐き気を催すほど怖かったです」と振り返る。とてつもない重圧の中でバトラーは、このシーンの成功が、自身の役者人生、さらには人生そのものを左右する分岐点になると考えていたという。その瞬間、バトラーはふとこう思ったという。「エルヴィスの全人生が、このカムバック・スペシャルの瞬間に向かって進んできた。もしここで失敗したら、彼の音楽人生は終わる。彼も今の私とおなじ恐怖を感じたんだ。だからこの恐怖を感じることは大丈夫なんだ! よし! 乗り切れるかもしれない!」。その瞬間、エルヴィスの心情を理解し共感できたバトラーは、撮影が始まり大勢のエキストラを前にして、「僕はカムバック・スペシャルの舞台に実際に立っている。もう自分はエルヴィスを“演じている”のではないんだ!」と感じ、エルヴィスとシンクロしていたことを明かす。

 偉大なスターになりきり、このシーンを絶対に成功させなければならないという恐怖に打ち勝ち、エルヴィスと一体になったバトラーは、全身でパフォーマンスを披露する。彼の魂のステージは、その場にいたエキストラを含めたスタッフ・キャスト全員の心を捉えたようで、「私は、この場所にいる全員に強い影響を与えていると感じました。女性の顔が赤くな り、ある人は私に笑いかけ、そしてある人は叫び出しました。その瞬間、私は『今まさにこの瞬間、会場は大きなエネルギーに包まれている! そしておそらく、エルヴィス本人も含めて当時あの場所にいた誰もが感じたエネルギーに近いんだ!』と突然気づいたのです」と熱狂のライブシーンになったことを語っている。

■公開情報
『エルヴィス』
7月1日(金)全国公開
監督:バズ・ラーマン
出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング
配給:ワーナー・ブラザース映画
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