上川隆也主演『遺留捜査』第7シーズン放送決定 「木曜ミステリー枠」は23年半の歴史に幕

 上川隆也主演ドラマ『遺留捜査』の最新シリーズが、7月よりテレビ朝日系で放送されることが決定。あわせて、同作で木曜20時のドラマ枠「木曜ミステリー」が終了することが発表された。

 2011年にスタートした『遺留捜査』の第7シーズンにあたる本作。主演の上川が、事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁する。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさと、マイペースで空気を読まない不思議キャラを併せ持つ刑事・糸村聡を上川が演じる。

 7月から放送される第7シーズンの舞台は、京都府警の特別捜査対策室、通称“特対”。神崎莉緒(栗山千明)、佐倉路花(戸田恵子)、雨宮宏(永井大)、沖田悟(戸塚純貴)ら、個性豊かな特対メンバーが再び集結。さらに、第1シーズンからのレギュラーメンバーである科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)も登場し、糸村との絶妙な掛け合いを見せる。

 あわせて、第7シーズンのキャッチコピーが「これが最後のメッセージ」であることが発表された。

 2011年から糸村を演じてきた上川は、「どこか不思議な雰囲気やつかみどころのない行動を含めて、他に類を見ないキャラクター。僕のキャリアの中で最も長く演じさせていただいている役でもあり、他にはない距離を感じる人物です」と役柄への愛着を告白。

 また、本作について、「袖を通したとき、心地よさ、落ち着きを感じさせてくれる」と“お気に入りの一着”に例え、「心地よく身に着けた装いが、役としての思考・行動も導いてくれる……そんなふうにすら思えるのがこの作品です」と形容した。

 そして、上川は「大きな展開を迎えるかというとそうではありません。むしろ一作一作重ねてきたからこその“変わらなさ”が間違いなく存在しています」と、本作の魅力をアピール。加えて、「これまで培ってきた“土台”がアップデートしていることを座組一同で実感しているところです。僕自身、『遺留捜査』は年々“深化”が重ねられていると感じています」と、作品の深みが増している実感を明かした。

 また、1999年1月に放送開始して以来、『京都迷宮案内』『科捜研の女』『おみやさん』『京都地検の女』『その男、副署長』『警視庁・捜査一課長』『遺留捜査』など数々のシリーズを輩出してきた「木曜ミステリー」。その放送枠が本作で幕を下ろすことについて、「歴々の作品が重ねてきた歴史に恥じない作品にしたいという気持ちは強く、そのために今できることはできる限り注ぎ込みたい」と、第7シーズンへの決意を語った。

上川隆也(糸村聡役)コメント

シリーズ11年目、第7シーズンを迎えた心境

第7シーズンでこれまでにない大きな展開を迎えるかというとそうではなくて、むしろ一作一作重ねてきたからこその“変わらなさ”が間違いなく存在しています。でも一方では、これまで培ってきた“土台”がアップデートしていることを座組一同で実感しているところです。
たとえば新しく車を手に入れたとき、乗りはじめの段階では車と運転者の親和度はさほど深くありませんが、乗り続けていく事で運転者の練度は上がっていき、同乗者にとっても快適な時間になる……。『遺留捜査』という“乗りもの”は変わらずとも、キャスト、スタッフが一作ごとに作品の理解を深める事で、視聴者のみなさまに一層楽しんでいただける作品が届けられるなら何よりだと思います。僕自身、『遺留捜査』は年々“深化”が重ねられていると感じていて、そういう意味では第7シーズンもまた、ひと味変わったと感じられるところがあるかもしれません。

撮影に臨む際の心境

そうした大きな誉れを担うには、『遺留捜査』という作品は“埒外”にいるのではという思いもあります。事件に関わる人々の心情にまで踏み込んで描く『遺留捜査』は、刑事ドラマとしてもミステリー作品としてもある意味、スタンダードを逸脱したスタイルでお届けしてきましたから……。でも、歴々の作品が重ねてきた歴史に恥じない作品にしたいという思いは強く、そのために今できることはできる限り、注ぎ込みたいと考えて全力で努めています。

糸村という役柄について

独自のアイデンティティーを持っているといいますか、彼が携えているどこか不思議な雰囲気や掴みどころのない行動を含めて、他に類を見ないキャラクターだと思っています。僕のキャリアの中で最も長く演じさせていただいている役でもあり、愛着も含めて他にはない距離を感じる人物です。

『遺留捜査』という作品について

みなさんもご自身のワードローブの中に、「いつも着ていたい」と思うような着心地のよい一着があると思います。また、身に着けるモノが立ち振る舞いに影響を与える事も共感して頂けるのではないでしょうか。僕にとって、袖を通したとき心地よさ、落ち着きを感じさせてくれるのが、『遺留捜査』。心地よく身に着けた装いが、役としての思考・行動も導いてくれる……そんなふうにすら思えるのがこの作品です。

視聴者へのメッセージ

おかげさまで第7シーズンを迎え、かつ木曜ミステリー枠最後の作品という栄を賜ることができました。しかしその重みは一旦忘れて、今は撮影に臨んでいます。これまでどおり糸村と特対の面々が事件にどう向かっていくのか見守っていただければ。そして、変わらぬ『遺留捜査』を変わらずにお楽しみいただければ幸いです。

三輪祐見子(ゼネラルプロデューサー)コメント

2011年にスタートした『遺留捜査』シリーズは、殺人事件を扱う刑事ドラマでありながらも、優しく遺族に寄り添う主人公、糸村のキャラクターを皆様に愛していただき、東京から京都に舞台を移し、今年で第7シーズンを迎えました。
そして、1999年に開始し、数々の名作ミステリードラマを生み出した木曜8時の木曜ミステリー枠が、この7月クールをもって、23年半の歴史に幕を閉じることになりました。そのフィナーレを『遺留捜査』が飾ることになります。
この枠の集大成として、最後を飾る『遺留捜査』の最新シーズンも、遺留品にこだわる風変わりな刑事は健在です。京都の風光明媚な景色とともに、糸村刑事の優しさ溢れるキャラクターをお楽しみいただきたいと思っております。
また、20年を超える長きに渡り、木曜ミステリーとともに、夜8時を、一緒に過ごしてくださった視聴者の皆様に、心からの感謝の気持ちを込めてお届けします。どうぞご期待ください!

■放送情報
『遺留捜査』
テレビ朝日系にて、7月スタート 毎週木曜20:00~20:54放送
出演:上川隆也、栗山千明、戸田恵子、永井大、戸塚純貴、甲本雅裕
脚本:大石哲也ほか
演出:長谷川康、兼﨑涼介ほか
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子
チーフプロデューサー:佐藤凉一
プロデューサー:藤崎絵三、残間理央、丸山真哉、谷中寿成
音楽:𠮷川清之
制作:テレビ朝日、東映
(c)テレビ朝日

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