国仲涼子「愛があふれた作品」 『ちゅらさん』総集編、5月3日、4日、5日放送決定

 NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の総集編が、5月3日から5日にかけてNHK総合で放送されることが決定した。

 『ちゅらさん』は、2001年度上半期に放送された連続テレビ小説第64作目の作品。脚本は、『おひさま』『ひよっこ』などの岡田惠和が手がけた。八重山諸島小浜島で育ったヒロイン、古波蔵恵里が那覇へ移り住み、やがて上京して看護師を目ざす。沖縄の“おばぁ”やあったかい家族、東京で一緒に暮らす「一風館」の住人たちに見守られ、成長する姿が描かれた。

 恵里を国仲涼子が演じたほか、小橋賢児、平良とみ、ゴリ、山田孝之、丹阿弥谷津子、余貴美子、村田雄浩、菅野美穂、北村和夫、真野響子、佐藤藍子、勝野洋、田中好子、堺正章らがキャストに名を連ねた。

 総集編は、5月3日、4日、5日の10時40分から全3回で放送される。

 なお、総集編放送にあたり、国仲よりコメントが寄せられた。

国仲涼子

『ちゅらさん』は、20年も経ってるとは感じられないほど、今でも私にとって身近な作品です。沖縄を題材にした作品という事もあり、沖縄出身である私にとって、改めて沖縄の素晴らしさを感じ、それを観ている方に伝えたい! という思いで演じてました。

オーディション合格の連絡は、最終オーディションから2カ月以上経っていたのもあり、てっきり落ちていたのかと思っていました。事務所から連絡あり「次の日にNHKでヒロイン発表があります。家族にも言わないように!」と。「え? どういうこと?」と半信半疑で臨んだヒロイン発表は、緊張というより夢なんじゃないか。という気持ちでした。実感してきたのは、ヒロイン発表後に台本をいただいた時でした。

私から見て恵里は、沖縄の太陽の様な存在! 明るく前向きでクヨクヨしない。嫌なことも自然に吹き飛ばせちゃう、周りを元気にしてくれる。私も恵里と個人的にお友達だったら? とよく思ってました!

『ちゅらさん』で特に思い出のシーンは、大都会の東京で小さい頃から好きだった文也君と新宿ですれ違うところ。そして、沖縄小浜島のガジュマルの木の下でプロポーズされるところです。プロポーズのシーンはプロポーズを受けたあとの恵里の気持ちがなかなか私の中で整理ができず、すごく時間をかけて撮影したのを覚えています。

撮影中での思い出のエピソードは、恵里が家族に内緒で東京へ旅立つシーンの撮影です。内緒にしてたはずが、家族には全部知られておりカバンの中から父の録音メッセージを聞いて涙する。という『ちゅらさん』の撮影ではじめての泣きのシーンでなかなか泣くことができず、監督、スタッフの皆さんにすごく時間をかけさせてしまいました。

この時の泣けなかった撮影時のことは、20年経った今でも泣くシーンの撮影で必ず思い出します。共演者の皆さんとは10カ月撮影してきたので本当の家族のようでした。丸テーブルを囲んで食事する家族のシーンでは、みんなおしゃべりに夢中で監督に怒られたことも何度もあります。

おばぁ(平良とみ)は、私の体調のことを気にかけてくださって『しっかりご飯たべなさいよ!』とお声をかけてくれてました。

沖縄の魅力はたくさんあります! 気候、食べ物、人柄。そして何よりおばぉの偉大さ! 長く生きているおじぃ、おばぁの話はとても重要だと、沖縄で生まれ育って学んだことです。

「いちゃりばちょーでー」は、一度会えば、みな兄弟! という意味。沖縄のことばで私が好きな言葉です。『ちゅらさん総集編』をご覧になれば、沖縄の魅力が満載で絶対沖縄へ行きたい! と思うはず! 愛があふれた作品なので、何度でも観て欲しいと思います。お楽しみに!

■放送情報
『ちゅらさん』
NHK総合にて放送
5月3日(火)10:00〜11:54
5月4日(水)10:00〜11:54
5月5日(木)10:00〜11:54
出演:国仲涼子、小橋賢児、平良とみ、ゴリ、山田孝之、丹阿弥谷津子、余貴美子、村田雄浩、菅野美穂、北村和夫、真野響子、佐藤藍子、勝野洋、田中好子、堺正章ほか
脚本: 岡田惠和
音楽:丸山和範
主題歌:Kiroro「Best Friend(ベストフレンド)」
語り:平良とみ
写真提供=NHK

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