地中海の島国・マルタ製作の映画が日本初上陸 『ルッツ 海に生きる』6月24日公開決定
マルタ共和国製作の映画として、日本初上陸となる映画『LUZZU(原題)』が、『ルッツ 海に生きる』の邦題で6月24日より新宿武蔵野館ほかにて公開されることが決定した。
本作の主人公は、マルタ特有の伝統漁船ルッツの漁師・ジェスマーク。誇りを持てる漁師という仕事と、家族を養うためにお金を稼がなければならないという現実との狭間でもがく主人公の苦悩と葛藤を描く。さらには地球温暖化の問題、EUの共通漁業政策、格差問題など、社会の不条理にも切り込んだ人間ドラマだ。
主演のジェスマーク・シクルーナは、俳優ではなく、実際にマルタ島で働いているルッツの漁師。何カ月にもわたり、主役の漁師を探し続けていたキャスティング担当とアレックス・カミレーリ監督の目に留まり、本作の主役に起用された。シクルーナは演技未経験ながら、サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門で俳優賞を受賞した。
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、生まれたばかりの子供に発育不良が見つかったシーンが切り取られ、主人公ジェスマークの苦悩と葛藤が表現されている。
なお本作は、映画を語るWeb番組「活弁シネマ倶楽部」が初めて共同配給する作品となった。
活弁シネマ倶楽部 コメント
規模の大小に関わらず世界中の映画とも出会ってきた活弁シネマ倶楽部だからこそキュレーションできる映画があると信じ、それを観客の皆様に届けるところまでお手伝いできればと考えています。買付配給宣伝という新しい映画と出会う機会を提供できるプロジェクトを新しくスタートさせたいと思います。映画を学び、語り、出会う楽しさを映画ファンであるあなたと共有できれば嬉しいです。
■公開情報
『ルッツ 海に生きる』
6月24日(金)新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
出演:ジェスマーク・シクルーナ、ミケーラ・ファルジア、デイヴィッド・シクルーナ
監督:アレックス・カミレーリ
配給:アーク・フィルムズ、活弁シネマ倶楽部
後援:駐日マルタ大使館
2021年/マルタ/カラー/ビスタ/5.1ch/95分/日本語字幕:杉本あり
(c)2021 Luzzu Ltd
公式サイト:luzzu-movie.arc-films.co.jp