河瀬直美総監督『東京2020オリンピック』予告編公開 メインテーマは藤井風が担当

 河瀬直美総監督作品『東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B』のメインテーマ曲を藤井風が担当することが決定し、あわせてメインテーマ曲入りの予告編が公開された。

 本作は、7月23日より17日間にわたって史上初のほぼ無観客で開催された東京2020オリンピックを追ったドキュメンタリー映画。1912年、第5回ストックホルム大会以来、撮り続けられているオリンピック公式映画。『萌の朱雀』『殯の森』『光』などの河瀬が今回、その監督に選ばれた。『SIDE:A』では表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たち、『SIDE:B』では大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者などの非アスリートたちと、それぞれ異なる視点で描く。

 河瀬監督は、藤井の存在感や歌唱力、そしてコロナ禍でデビューしたという経緯も含め、運命的なものを感じ、『東京2020オリンピック』という作品を一緒に創ってもらえないかとオファーしたという。藤井は「河瀬直美監督の美しく繊細な描写は本当にたくさんのインスピレーションを授けてくださいました。このドキュメンタリーで監督が描かれている光と影、そして人生の勝利とは何かという問いに導かれるように姿を現してくれたのが、 メインテーマの“The sun and the moon”という曲になります。このドキュメンタリーを目にする方々、そしてこの記録映画が捉えた時代の歩む先が、光の方でありますように」とコメントを寄せている。なお、藤井は劇中の音楽制作にも初めて参加している。

「東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B」予告

 あわせて公開された予告編では、藤井によるメインテーマ曲が使用され、アスリートや非アスリートたちの様々な表情が映し出されている。

コメント

藤井風

2020年にデビューして、
そしてその年に予定されていた東京オリンピック記録映画の音楽を担当させていただくという大変光栄なお話をいただきました。映像に音楽を添える、映像にインスパイアされた音楽を作るという経験は初めてでしたが、河瀬直美監督の美しく繊細な描写は本当にたくさんのインスピレーションを授けてくださいました。
このドキュメンタリーで監督が描かれている光と影、そして人生の勝利とは何かという問いに導かれるように姿を現してくれたのが、 メインテーマの“The sun and the moon”という曲になります。
このドキュメンタリーを目にする方々、そしてこの記録映画が捉えた時代の歩む先が、光の方でありますように。

河瀬直美総監督

コロナ禍でデビューした藤井 風。
その運命、その宿命。
彼は、必ず歴史に名を遺す人になる。
存在感と圧倒的な歌唱力と天性のものが融合して、
誰でもない誰か… 確固たる「藤井 風」がそこにある。
だからこそ、いろんなものを取っ払って、垣根なく、平和を歌う人であれるはずだ。
「藤井 風」という強く優しいきらめきが、今回のオリンピック映画のひとつの灯火になるはずだと確信して、一緒にこの作品を創ってもらえないかとお話しました。
アスリートたち、彼ら彼女らを取り巻く人々、そしてこの未曾有の事態を共に経験した全ての人々の想いに寄り添う彼のピアノと歌声が、スクリーンのもっと外へ、もっと先へ、この物語を続けてゆきます。

※河瀬直美の「瀬」は旧字体が正式表記。

■公開情報
『東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B』
SIDE:A:6月3日(金)全国公開/SIDE:B:6月24日(金)全国公開
総監督:河瀬直美
制作・著作:International Olympic Committee
企画:東京2020組織委員会
制作:木下グループ
配給:東宝
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