『99.9』久々の帰還に喜びの声 松本潤×香川照之のコンビに杉咲花が息ぴったり!

 集中した時に、耳を触る癖が懐かしい……。TBS系で2016年に『SEASON I』、2018年に『SEASON II』が放送され、最高視聴率21.0%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)が、完全新作SP『99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP新たな出会い篇〜映画公開前夜祭〜』(TBS系)として帰ってきた。SPでは、12月30日公開の映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』で鍵を握る人物たちとの出会いが描かれた。

 寒すぎる親父ギャグに、パクッと飴を食べる時の愛らしさ。3年前とちっとも変わっていない深山(松本潤)の姿に、うれしくなったファンも多いのではないだろうか。99.9%逆転不可能とされる刑事事件でも、納得いくまでとことん追求する。残りの0.1%に隠された真実にたどり着くためなら、どんなことでもやってのける型破りな性格。一見飄々として見えるが、周囲を巻き込んでいく嵐のような男だ。

 2012年放送のドラマ『ラッキーセブン』(フジテレビ系)の時にも感じたが、松本は弱者に寄り添うヒーローがハマる。“この人が現れたら大丈夫”と思わせる力が、彼に備わっているのかもしれない。『ラッキーセブン』で演じた駿太郎は、正義感が強い新人探偵。ノリが軽い肉体派の駿太郎と、鋭い観察力を持った頭脳派・深山は、キャラクターとしては大きく異なる。だが、現れた瞬間の安心感が似ているのだ。数々のピンチを乗り越えてきたであろう松本にだからこそ出せるどっしりとした雰囲気。今回のSPでも、その魅力が存分に発揮されていた。

 また、注目したいのが新ヒロイン・穂乃果(杉咲花)のキャラクターだ。これまでのシリーズでも、深山とヒロインの掛け合いが、クスッと笑えるポイントのひとつだった。シーズン1に登場した立花(榮倉奈々)は、大のプロレス好き。生真面目に見えるが、携帯のカバーを新日本プロレスのマークでデコレーションしていたり、デスク周辺はプロレスグッズで囲まれていたり……。どこか親近感を抱かせる魅力を持っていた。シーズン2の尾崎(木村文乃)も、中学時代に腹話術部に入っていたという濃いキャラクター。本性を明かしていくうちに、オフィスにいっこく堂グッズが増えていくのが愛らしかった。

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