トム・ホランド、『ノー・ウェイ・ホーム』以降もMCUでスパイダーマンに 新3部作製作へ
『スパイダーマン』のプロデューサーであるエイミー・パスカルは、新たな『スパイダーマン』3部作を製作する意向を明かし、トム・ホランドが引き続き『スパイダーマン』シリーズで主演を務めることを明かした。
シリーズ最新作『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』のプロモーションのため、Fandangoの取材に応じたパスカルは、“ホランドのスパイダーマンとしての時間はまだ終わっていない”ことを語った。ソニー・ピクチャーズの元代表でもある彼女は、取材のなかで以下のように述べている。
「この映画（『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』）は、マーベルと制作する最後の映画ではなく、『スパイダーマン』の最後の映画でもありません」
「トム・ホランドとマーベルとともに、次の『スパイダーマン』映画の制作準備をしています。我々はこの作品を3部作として考えており、次の3部作に向けて始動していくところです。今作品が我々のMCU映画の最後の作品ではありません……そう、マーベルとソニーはこれからもパートナーとして共に歩んでいくのです」
トム・ホランドは先日GQ誌で、「そろそろ前に進む時期かもしれない。スパイダーマンにとって一番いいのはマイルズ・モラレスの映画を作ることかもしれません。ピーター・パーカーは、私の人生の重要な一部であるため、彼のことを考えています。もし私が30歳を過ぎてもスパイダーマンを演じるとしたら、何か間違ったことをしてしまうかもしれません」と語り『スパイダーマン』からの撤退の可能性を示唆していた。
ソニーとディズニーが締結している『スパイダーマン』のキャラクター共有に関する現行契約において、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』が最後の作品とされていたため、ホランドはディズニーのMCU作品に出演することができたが、今後については不透明なものだった。
2019年、『スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム』の公開後、ディズニーとソニーは、『スパイダーマン』のキャラクター権に関する新たな契約条件を巡り対立し、一時期『スパイダーマン』はMCUから離脱する危機となった。トム・ホランドは当時、両者を説得して『スパイダーマン』を復活させたきっかけとなったといわれている。ホランドは、アメリカのトーク番組『ジミー・キンメル・ライブ！』のなかで、当時のディズニーのCEOであるボブ・アイガーと電話をしたエピソードを語っている。
「家族で地元のパブに行って、ひたすらお酒飲んでいたら、知らない番号から電話がかかってきました。なんとなく、ボブ・アイガーからの電話だと予感はしたけど、『いま酔っ払ってるんだよな』ってなりました」
ホランドは、酔った状態のまま電話を取り、『スパイダーマン』がMCUから外される可能性について、アイガーに泣きついたという。「すべてが終わってしまう気がして、とても感情的になりました」とホランドは語っていた。
なお、本件に対しエイミー・パスカルは、両者の新たな合意に向けて次のように語っている。
「『スパイダーマン』は常に特別で特殊なものですが、2つの大企業が、ストーリーとキャラクターのために協力することを決めたことは、素晴らしいことだと思います。物事をよりよくするために、互いに協力し合い、助け合うことは、良いモデルだと思います」
また、ホランドについては「トムは特異な存在です。彼はみんなが求めていたピーター・パーカーのすべてを体現してくれたと思います。彼は、面白くて魅力的で、素晴らしい俳優であり、人間性が優れています」とコメントした。
『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』は、2022年1月7日に日本公開される。
参照
■公開情報
『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』
2022年1月7日（金）全国ロードショー
出演：トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ
監督：ジョン・ワッツ
脚本：クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
製作：ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル
配給：ソニー・ピクチャーズ
原題：Spider-Man: No Way Home
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