映画『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』の公開記念舞台挨拶が11月27日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われ、GENERATIONS from EXILE TRIBEメンバーと、監督を務めたSABU、山下敦弘、森義隆、真利子哲也、久保茂昭が登壇した。

　『CINEMA FIGHTERS project』は、EXILE HIRO、ショートショートフィルムフェスティバル & アジア（SSFF & ASIA）代表の別所哲也、作詞家・小竹正人の3人によって打ち出された、詩と音楽、映像を一つに融合するプロジェクト。第4弾となる本作は、短篇6作それぞれの主題歌からインスパイアされ生み出された物語に、GENERATIONS from EXILE TRIBE のメンバー全員が主演や主題歌で参加している。

　兄弟愛を描く『BLUE BIRD』に主演した佐野玲於は、自身がひとりっ子であることから、お兄ちゃん的存在であるダンサーの先輩を参考にしたそうで、「不器用ながらに自分のことを可愛がってくれてたなって、思い出すきっかけになる役だった」と感慨深げ。SABU監督とは撮影前に一度、EXILE HIROとの食事会で会ったことがあるといい、当時は「マジで怖い人だと思っていた」と本音を吐露し、作品を通して「印象が180度変わった」と笑顔を見せた。

　『言えない二人』主演の白濱亜嵐は、あまり芝居経験のない中務裕太や小森隼の演技に期待をしていたといい、「こういう表情もできるんだ。演技すごいなと思った」と満足そう。さらに「（関口）メンディーくんの役もよかったです。彼は憑依型の役者なので」という白濱に、「僕、憑依型なんですか？」と驚くメンディー。だが、白濱は「何度か共演してるけど、今は共演NGにしてる」と話し、片寄涼太から「（役者として）食われちゃう？」と問われると、「そう、食われちゃうんで」とニヤリ。さらに佐野が「メンディーさんと同じ現場になると、“メンディーさんの気持ち待ちです”っていう時間があるんですよ」と続けると、メンディーは「やったことないわ」と笑っていた。

　『水のない海』で食事配達員を演じた小森は、「自転車の前輪にカメラ1台付けて『とりあえず（渋谷の街を）回ってきてくれ』と言われたときは、嘘だろと思った」と述懐。その後、「Uber Eatsみたいな格好で走ってたよね」と多数の目撃情報が寄せられたそうで、「それぐらい日常に溶け込んでいる役をやれたことが嬉しかったし、馴染めてよかった」とほほえんだ。

　また中務は、『怪談満月蛤坂』で妊婦姿を披露。演技経験がほとんどないという中務は芝居に困ることが多かったといい、「出産のシーンとか、『アドリブで』って森監督から言われて。結構長回しで、どういうこと!?　と思って」と回顧。「たみさん！　たみさん！　たみさーん！　ってずっと叫んでいたんですけど、監督には『そんなに名前呼ばなくていい』って言われた」と苦笑いしながらも、「初めてというくらい（芝居に）入り込みました」と語った。