宮世琉弥がナレーションを担当 『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』予告編公開

 12月3日より公開される映画『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』。宮世琉弥がナレーションを務めた予告編が公開された。

 本作は、1980年代の若者たちの姿を描いた青春音楽映画。痛烈な歌詞と独特の音楽性で、イギリスのミュージックシーンを席巻したバンド“ザ・スミス”の、タイトルにもなった「ショップリフターズ」、代表曲「ゼア・イズ・ア・ライト」、「ディス・チャーミング・マン」、「心に茨を持つ少年」などの20曲以上の楽曲の数々と、貴重なインタビュー映像が使用されている。

 1987年、コロラド州デンバー。スーパーで働くクレオは、大好きなザ・スミス解散のニュースにショックを受け、レコードショップのディーンに「町の連中に一大事だと分からせたい」と訴える。ディーンはクレオをデートに誘うが、クレオは友達に会いに行ってしまう。1人になったディーンは、地元のヘビメタ専門ラジオ局に行き「ザ・スミスの曲をかけろ!」とDJに銃を突きつけるのだった。

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』予告映像

 予告編は、ザ・スミス解散を告げるニュースから始まる。1987年、青春時代の象徴ともいえるバンドの解散にやるせなさをにじませるクレオやディーン。そんな中、ディーンは「僕に計画がある」と静かに銃を握り、ラジオ局をジャック。要求はただ1つ、ザ・スミスの曲をかけること。ラジオ局ジャック事件を通し、未来への不安と自分を探し町へ飛び出す若者たち。そして1980年代の若者たちは、「人生に不満があるなら、行動を起こすべきだ」「音楽だけが僕らの救いなんだ」と口々に語る。映像では、未来への不安を抱え、それぞれに行動を起こす若者たちの刹那的な瞬間を切り取り、ザ・スミスの音楽でドラマチックに盛り上げている。

 昨年、『恋する母たち』(TBS系)で一躍注目を浴び、2021年は『青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-』(カンテレ・フジテレビ系)、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)など話題作に多数出演した宮世は、ナレーションで彷徨う若者たちの気持ちを表現。映画予告ナレーション初挑戦となった宮世は、「難しかったです。普段のお芝居は声だけではないので、声だけだと感情の入れ方が難しかったです。本当にいい経験をさせて頂きました」と収録について語り、出来栄えに点数をつけるとしたらと聞かれ、「100点と言っておかないと!」と笑顔をみせた。

 映画については「ザ・スミスさんたちのファンの方々に焦点を当てた映画ですごく面白かったです。曲も歌詞の内容もすごくいいし、音楽と青春がすごく混ざった映画になっている思います。ザ・スミスのファンの方はもちろん、僕と同世代の10代の方が観ても面白い作品です」と語り、元々ザ・スミスというバンドは知らなかったという宮世も「今は普通にプレイリストにスミスさんの曲を入れて聞いている」と気に入った様子だった。

■公開情報
『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』
12月3日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
出演:ヘレナ・ハワード、エラー・コルトレーン、エレナ・カンプーリス、ニック・クラウス、ジェームズ・ブルーア、ジョー・マンガニエロ
監督・脚本:スティーヴン・キジャック
配給:パルコ
2021年/アメリカ=イギリス映画/英語/カラー/シネスコ/91分/原題:Shoplifters of the World/映倫:G
(c)2020 SOTW Ltd. All rights reserved
公式サイト:sotw-movie.com

関連記事