西野七瀬、“役者”という仕事がもたらした変化 現場でもらった出会いと言葉

 10月9日よりテレビ朝日系にてドラマ『言霊荘』がスタートする。本作は、とある女性限定アパートで放った言葉が現実となり、住人たちが次々と苛まれていくホラードラマだ。

 主演は西野七瀬。近年では、『孤狼の血 LEVEL2』でスタンドのママ、『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)で刑事などの役を好演してきた西野だが、本作では“底辺ViewTuber・歌川言葉(コトハ)を演じる。言葉の力を信じ、人々の幸せを願うピュアなキャラクターを、冷静な一面を持つ西野がどう演じるかが楽しみだ。

 インタビューでは、本作にまつわるエピソードから、数々の作品を通して生まれた現在の心境についても話を聞いた。

座長としてまずは“自分のいたいように現場にいる”

ーー今回はホラードラマの主演ということですが、オファーをもらっていかがでしたか?

西野七瀬(以下、西野):私でいいのかなって思いました。あとはホラー作品のドラマはあまり観たことがなかったので面白そうだなと思いました。このドラマは全てが怖いわけではないので、撮影もあまり意識せずにこれまでの作品と同じように取り組んでます。

ーー主演としての何か心構えはありますか?

西野:「今まで自分がご一緒してきた座長はどんな振る舞いをしてたかな」って考えたりもしますけど、意識しようと思ってもまだまだ難しい……。座長によって現場の雰囲気が違うんですけど、自分のことはなかなか自己分析できなくて。だからあまり考えないようにしようと思っています。自分のいたいように現場にいることしかできないかなって思います。

ーーお芝居の面ではいかがですか? ホラーならではの表現が求められたり。

西野:何かの気配を感じて振り返るという場面はどうお芝居するか考えました。ホラーにとって「怖がる」ことが大事だと思うんですけど、どんな感じで演じればいいのかなって。でも監督が「目で怖がれば視聴者に伝わるよ」って教えてくださって。あとは、監督が実況スタイルで指示をしてくれながら撮ったりしているので、それについていきながら撮影しています。

ーーホラーの現場といえば怪奇現象が多いイメージですが……。

西野:あるかなと思ってたんですけど、今のところは何も起こってないですね。ちょっと期待してた自分もいたんですけど……(笑)。

ーー現場の雰囲気が明るいからですかね。

西野:そうですね! 和気あいあいと笑いながら撮影してます。

ーーこの作品は女性限定アパートの住人たちを描いていた作品とあり、出演者には女性陣が多いですよね。皆さんとはどんなコミュニケーションを取られてるんですか?

西野:なんでもない話をしていることが多いですね。謎解きの本を現場に持って行ったら、みんなずっとそれで遊んでくれていたので嬉しかったです。みんなで協力して楽しんでやってくれていたので(笑)。日を重ねるごとにみんなと仲良くなって、知っていけている感じがします。

ーー自ら積極的にコミュニケーションを取りにいったりも?

西野:そんなにはしていないんですけど……。自分たちのペースで流れに身を任せてやっています。

ーー西野さんが演じる言葉は「言葉の力を信じ、人々の幸せを願う、夢見がちで天真爛漫な天然女子」というキャラクターですが、役柄の印象についてはいかがですか?

西野:言葉の力を信じているところは共感できます。私も日頃から気をつけているので。でも、好奇心旺盛でいろんなところに首を突っ込んでいくところは「私自身はそんなことしないかなあ」って感じです。好奇心だったり誰かを助けるために何にでも関わっていこうとするんですけど、よくできるなあって思います(笑)。

ーー西野さんだったらきっと怪奇現象に巻き込まれたりはしなさそうですね。

西野:そうですね。自分だったら結構冷静に考えると思います。無謀なことはしないかなって。

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