『ポゼッションズ』主演女優のインタビュー映像公開 監督&プロデューサーのコメントも

 10月4日から全話配信中のイスラエル・フランス合作ミステリードラマ『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』より、主演ナディア・テレスキウィッツのインタビュー映像が公開された。

 2021年フランス映画批評家協会賞でBest French Series賞を受賞した本作は、イスラエル南部のユダヤ教徒とアラブ民族のコミュニティーの境界となるベエルシェバという砂漠の街が舞台。劇中の使用言語はフランス語(60%)、ヘブライ語(32%)、英語(7%)、アラビア語(1%)で、アルジェリア系フランス人のカリムを煙たがるイスラエル人の警察など、この土地特有の異人種同士の関係性の温度感も描かれる。

 イスラエルに住むフランス人のナタリーは、結婚式の最中に最愛の夫が殺害され、殺人容疑をかけられる。地元警察に逮捕されたナタリーを支援するため駆けつけたフランス領事館のカリムは次第にナタリーに惹かれ、彼女の過去と彼女を取り巻くミステリアスな家族にのめり込んでいく。サイコスリラー、超自然現象、家族ドラマなど複数の要素が絡み、次々と容疑者が浮上する展開が見どころとなる。

『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』主演ナディア・テレスキウィッツ(ナタリー役)インタビュー映像

 公開されたのは、出演映画『悪なき殺人』の日本公開を12月に控えるテレスキウィッツのインタビュー映像。自身が演じたナタリーについて、テレスキウィッツは「繊細な部分もあるけど力強さもある。人にどう思われても自分の道を切り開いていく。演じがいのあるキャラクターです」と語る。クランクアップ時は「撮影を通してみんな家族のような存在になれたから、撮影終了の時は寂しかった」と本作への思い入れを打ち明け、「スリラーやドラマの要素もあるけれど、現実と幻想を揺れ動く素敵な作品です」と締めくくった。

 さらに、監督を務めたトマ・ヴァンサン、プロデューサーのカロリーヌ・ベンジョーからコメントも到着。スリラードラマ『ボディガードー守るべきものー』の演出を3話分手がけた後、次のプロジェクトを模索していたヴァンサン監督に、プロデューサーのベンジョーが「『ローズマリーの赤ちゃん』と『続・夕陽のガンマン』を合わせたような作品」と説明する一冊の脚本を手渡したことから始まった今回のプロジェクト。「カロリーヌがとても熱心にこの企画を僕に提案してきたんだ」と語るヴァンサンは、「幸いなことに僕のスケジュールも空いていたし、脚本を読んでみて非常に独特な何か、目が離せなくなる何かががあると感じたんだ。まるでロマン・ポランスキーとマカロニウエスタンをひとつにしたような感じで、今までに見たことがないと思ったよ。これはいいチャレンジになるだろう感じたよ」と当時を振り返る。

 さらにヴァンサンは、本作のテーマについて、「ナタリーは取り憑かれているのか? それともこれはSFホラーストーリーなのか? 幽霊譚なのか、より象徴的な意味での“ポセッション(執着)”なのか。それがこのドラマの基本的なテーマだ」と説明。「それとも、これは家庭崩壊の物語か? ナタリーは正気を失った母親の執着から逃れられないのか? この一家の抱える問題から逃れられないのか? ドラマは様々な視点を行き来しつつ、ストーリーを追うごとに謎が深まっていくんだ。ストーリーにアガサ・クリスティー調の疑惑が次々と浮上していく。それとナタリーへの疑念も強まっていくと同時に、超自然現象の可能性も浮上してくる。ミステリーが最後の最後まで続くんだよ」。続けて、「このドラマは他にはないオリジナリティがある。大抵のドラマは最初の1話、2話が一番面白かったりするけれど、これは違うよ。ストーリーを追うごとに面白くなり、最後まで目が離せないんだ」と他のドラマとの違いを力説した。

 プロデューサーのベンジョーは、「ショーランナーとして確固たるヴィジョンを持った演出家が必要でした。トマは長いこと先のスケジュールまで埋まっていて、ようやく時間が空いたんです。私たちにとっては最高にラッキーでした」とヴァンサンとのタッグについて振り返った。

■配信・放送情報
『ポゼッションズ 血と砂の花嫁』
「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて、字幕版全話配信中
第1話無料配信期間:10月4日(月)~11月3日(水・祝)
監督:トマ・ヴァンサン
脚本:シャハール・マーゲン、ヴァレリー・ゼナッティ
出演:ナディア・テレスキウィッツ、レダ・カテブ、チェッキー・カリョほか
(c)2020 / HAUT ET COURT TV / CANAL+ / QUIDDITY
配信ページ:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09DRWPJLV

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