ティム・ロスが天才ヴァイオリニストに 『The Song of Names』12月公開決定

 ティム・ロスとクライヴ・オーウェンが出演する映画『The Song of Names(原題)』が、12月3日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開されることが決定した。

 本作は、35年前忽然と姿を消した天才ヴァイオリニストを描いた物語。1938年、ロンドンに住む9歳のマーティンの家に、ポーランド系ユダヤ人で類まれなヴァイオリンの才能を持つドヴィドルがやってきた。同い年のマーティンと兄弟のように育ったドヴィドルはその才能を開花させ、21歳でデビューコンサートの日を迎える。しかしその晴れ舞台の当日、ドヴィドルは忽然と姿を消した。35年後、コンサートの審査員をしていたマーティンはある青年のヴァイオリンの音色を聴き、愕然とする。彼が奏でるヴァイオリンは間違いなくドヴィドルにしか教えられないものだった。マーティンは長い沈黙を経て、ドヴィドルを探す旅路に出る。なぜ彼は姿を消したのか。ロンドン、ワルシャワ、ニューヨークを巡り、その真相が解き明かされたとき、ふたりの止まっていた時間は再び回り始める。

 主人公マーティンを演じるのは、『ロブ・ロイ ロマンに生きた男』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、『海の上のピアニスト』で演じた船上で生まれ育ち一度も船を降りることがなかったピアニスト・ナインティーン・ハンドレッドの印象も根強いロス。56歳になったドヴィドル役を、『クローサー』でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞したオーウェンが演じる。

 監督を務めたのは『レッド・ヴァイオリン』『シルク』『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』などのフランソワ・ジラール。ハワード・ショアによる音楽とともに、激動の時代に兄弟のように育った二人が辿る旅路を、ブルッフ、バッハ、ベートーヴェン、パガニーニなどクラシックの名曲が彩っている。また、本作のヴァイオリン演奏は21世紀を代表するヴァイオリニスト、レイ・チェンが務めた。

■公開情報
『The Song of Names(原題)』
12月3日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
出演:ティム・ロス、ルーク・ドイル、ミシャ・ハンドリー、キャサリン・マコーマック
監督:フランソワ・ジラール
脚本:ジェフリー・ケイン
製作総指揮:ロバート・ラントス
音楽:ハワード・ショア
ヴァイオリン演奏:レイ・チェン
配給・宣伝:キノフィルムズ
提供:木下グループ
2019年/イギリス・カナダ・ハンガリー・ドイツ/英語・ポーランド語・ヘブライ語・イタリア語/113分/字幕翻訳:櫻田美樹/映倫区分:G(一般)
(c)2019 SPF (Songs) Productions Inc., LF (Songs) Productions Inc., and Proton Cinema Kft

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