中島健人×小芝風花、デートのような出張旅行 『彼女はキレイだった』四角関係が本格化

 母親の事故の記憶がフラッシュバックし、雨の中でうずくまってしまった宗介(中島健人)。その様子を通りがかりに見つけ、子供の頃と同じように寄り添って“傘”になってあげた愛(小芝風花)。それをきっかけに、2人の距離感に些細な変化が生まれていく。7月27日に放送された『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)第4話で、このドラマのストーリーの軸となる四角関係の構図がたしかに形作られたといってもいいだろう。

 雨に打たれたせいで風邪気味のまま出社した愛。ちょっぴり気になる宗介は、薬を渡してお礼を言おうとするがなかなか素直に声をかけることができずにいた。そんななか、編集部員の里中(高橋優斗)が親知らずのせいでダウン。翌日に予定されていたロケハンの代理を愛が務めることに。しかしそれは宗介と2人きりの一泊二日の出張旅行。案の定、道中の社内では気まずい空気が流れる。ロケハンだけつつがなく進められていくなか、宗介が運転する車が側道に落ちてしまうハプニングが発生するのである。

 もっぱら今回は、宗介と愛が「ザ・モスト」の企画のロケハンとして房総半島周辺を回るという、デートさながらの雰囲気と景色を楽しむ回である。フラワーガーデンに木更津の八剱八幡神社、海岸から水族館(これはおそらく八景島シーパラダイスであろう)。まさに劇中で愛が語る「手紙書きたくなる」ような、誰かと共有したくなる景色を味わえる、ロケーションの魅力が余すところなく発揮されたエピソードである。

 それと同時に、スラップスティック的な動きの数々も際立つ。カフェで大きな荷物を運ぶ愛を見つけ、その通り道にある障害物を次々と気付かれないように取り除こうとスパイダーマンのような俊敏な動きを見せる宗介。出張シーンの途中で車を押した拍子に田んぼに落下する宗介と、助けようとして手を差し伸べた愛も一緒にダイブしてしまうお決まりのパターン。極め付きは終盤のロマンティックな雰囲気のなかで唐突に大きく転ぶ愛。それを見て子供のような笑みを浮かべる宗介も含めて、大胆な動きの数々に楽しませてもらえた。

関連記事