『ネメシス』最終回直前にこれまでの真相をおさらい 広瀬すず×橋本環奈の対決の行方は?

 広瀬すず・櫻井翔W主演の日本テレビ系連続ドラマ『ネメシス』が、いよいよ最終回を迎える。アンナ(広瀬すず)の出生の秘密や黒幕など、事件の全貌が明らかとなり、あとはアンナと始(仲村トオル)救出のみの展開だ。改めてこれまでの『ネメシス』を振り返りたい。

 前回までのおさらいをすると、世界トップクラスの遺伝子研究者である始は、遺伝子性難病の治療法を確立させるために研究し、ゲノム編集した受精卵を作り出すことに成功するも、人間が生命をデザインしてはいけないと、受精卵を凍結。しかし、納得できない研究室の大和猛流(石黒賢)が、遺伝子学者・菅容子(今村美乃)の悪魔の囁きによって受精卵を盗み出し、容子率いる菅研究所(カンケン)に持ち運ぶ。カンケンは美馬芽衣子(山崎紘菜)を代理母として子供を産ませようとするも脱走し、始に助けを求め、追手から逃げようとして事故に遭い、同乗していた研究室の同僚で、受精卵提供者の神田水帆(真木よう子)も重傷を負い、芽衣子のお腹の中の子の安否を心配しながら死亡。芽衣子も出産後に死亡。そこで産まれた世界初の“ゲノム編集ベイビー”がアンナ。始は親代わりとして、アンナを守るべくインドへ逃亡していたが、実母の葬儀の出席するために19年ぶりに帰国。そのタイミングで、データが欲しいカンケンに拉致される。

 第3話から登場した四葉朋美(橋本環奈)は、アンナと意気投合し、唯一の親友だと思われたが、その正体は容子の娘で、カンケンを仕切る黒幕だと判明。アンナを拉致して研究所に運び、そこには監禁された始の姿も。血液などデータを収集し、あとはアンナのネックレスに託された思われる研究データの解凍を待つだけで、用がなくなったアンナと始を殺すとけしかけるが、解析完了の直前でなにかに気付くのだった。

 まず前回から推測されるのは、朋美は、母と同じ遺伝性大脳変性症を患い命が短く、おそらく自分の病気を治すためにデータを狙っていたということ。特殊な頭脳や変わった味覚など朋美とアンナの2人の共通点はいくつかあり、パーフェクトな体と頭脳を与えられたのになにが不満なのかアンナに問い詰めたシーン、手の震えの様子などから、朋美は“ゲノム編集ベイビーの失敗作”なのではないかと思われる。大和をスカウトした際に容子が抱えていた赤ちゃんが朋美なら、受精卵を盗み出す前に産まれている。始は遺伝性の難病を治したいがための研究で、大和は研究者としての名誉のためにゲノム編集ベイビーを作り出したいという違いが浮かび上がる。つまり、容子は娘の病気を治したいがために、脳機能を低下させる遺伝子が含まれた受精卵を盗ませたという可能性が高い。朋美もまた母の遺志を継ぎ、自分が生きているうちに治療法を完成させたいと思いがあるのかも知れない。

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