浮所飛貴、映画初主演で強まった演技への思い 『胸きみ』で得た“刺激”を明かす
主演としての手応えは「ばっちり」
ーー昨年の『真夏の少年〜19452020』(テレビ朝日系)では、メンバーの方と出演されていて、今回はお1人での現場でしたが、心細さみたいなものはありましたか?
浮所:なかったと言ったら変な話ですが、1人での現場もずっと経験してみたかったんです。『真夏の少年』ではクラスメイトの男子が全員ジャニーズだったので、ホーム感というか、自分たちで作る感じだったので。もちろん安心感はありましたが、今回プロは俳優さんたちがいて。(板垣)瑞生とかはいろんな作品に出ていますし、そういう人との現場を経験をしてみるのはすごく刺激的なことでした。最初の本読みのときからみんな鳥肌が立つくらいすごくて、同年代が多いので「これは負けてられない」と思いましたし、みんなと共演できたことがいい宝になったなと、演技への意識が変わりました。
ーー座長として、学生の関係性を作るために意識されたことはありますか?
浮所:仲良くなるためのコツですよね。学生ものだったので、早く仲良くなりたいという気持ちはすごくあって。男チームではすぐにみんなにあだ名をつけて、全員とタメ口で話すくらい仲良くなりました。たくさんコミュニケーションをとることが学生っぽいなと思ったので、それを意識しました。でも本当にみんな人がいいんです。
ーー仲良くなるきっかけを作っていたのは誰なんでしょう?
浮所:そこは全部自分からいきましたね。主演をやらせてもらっていることもあって、場の雰囲気も自分で作れたらなと思っていたので。いい雰囲気になればと思って、スタッフさんも含めて、出演してくれてるキャストの皆さんにもたくさん話しかけにいって、仲良くなれるようにきっかけ作りを意識しながらやっていました。「話しかけてくれたから仲良くなりやすかった」と言ってくれることが多くて、それがすごく嬉しいです。
ーー主演としての手応えはありますか?
浮所:ばっちりです。でも演技面では必ず、「このシーンはこうすればよかった」と思うもので。もちろん今もそういった気持ちを持っている部分はあるのですが、当時の自分が出し切れるものはすべて出せたかなと思っているので、そこは後悔がないです。
ーー『真夏の少年』と比べて、ここが成長したなと思うところはありますか?
浮所:なんだろう? 自分のシーンじゃないときも、俳優さん、女優さんの演技を監督さんの隣で見て、勉強させていただいていたので、演技は進化しているんじゃないかなと思っています。あとは、コミュニケーション能力も高くなった気がします。本当に最初はほとんど知り合いがいなかったので。
ーーあまり緊張しないタイプかと思いましたが、実際どうでしょう?
浮所:あまりしないですね。でも、瑞生にはしたかもしれないです。最初に会ったとき怖かったイメージがあったんですけど、いざ話してみたら全然優しくて。撮影始まったくらいからはみんなで仲良くしていました。みんなと仲良くなる、場の雰囲気を作るのは格段に成長したなと思います。
ーー次回以降の作品でも今回培った力が活かされますね。
浮所:そうですね、活かしたい。だからいろんな作品に出演したいと思いましたし、本当に演技をたくさん経験したいなと思いました。やっぱり場数は絶対に力になるので。
ーー今後挑戦したい作品はありますか?
浮所:今回、こうやってキュンキュン系を経験させていただいて、しかも学生役には期限があると思っているので、今のうちにできるだけ学生役や学園ものを経験したいと思っています。今回キュンキュン系をやらせていただいたので、今回培った力は次の作品でも出せる気がします。楽しかったので、絶対またキュンキュン系の主演はやりたいです。
ーーキュンキュン系以外だとどんな作品がいいでしょう?
浮所:ちょっと悪い役にも挑戦したいと思っていて。二面性のある役がすごくおもしろいなと思っています。表ではすごい良い人だけど、実は裏で糸を引いていたみたいな。『あなたの番です』(日本テレビ系)みたいな作品には挑戦してみたいですね。あとは、『銀魂』や『今日から俺は!!』(日本テレビ系)みたいなコメディもやってみたいな。正直、撮影で笑ってNGを出す自信しかないんですけど(笑)。やってみたいなと思います。
※高橋洋人の「高」はハシゴダカが正式表記。
■公開情報
『胸が鳴るのは君のせい』
全国公開中
出演:浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)、白石聖、板垣瑞生、原菜乃華、河村花、若林時英、箭内夢菜、入江海斗、浅川梨奈、RED RICE(湘南乃風)
監督:高橋洋人
脚本:横田理恵
音楽:KYOHEI(Honey L Days)
主題歌:「虹の中で」美 少年/ジャニーズJr.
原作:『胸が鳴るのは君のせい』(紺野りさ/小学館/ベツコミ)
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
制作協力:ドリームプラス
配給:東映
(c)2021 紺野りさ・小学館/「胸が鳴るのは君のせい」製作委員会
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