イキウメの人気舞台を入江悠監督が映画化 オール韓国ロケで挑んだ『聖地X』今秋公開

 前川知大が主宰するイキウメの人気舞台『聖地X』の映画化が決定し、2021年秋に劇場・配信同時公開される。

 『パラサイト 半地下の家族』がアジア作品として初めて第93回アカデミー賞の作品賞を受賞するなど世界的に高い評価を得ている韓国映画界と日本映画の雄である入江悠監督がタッグを組む本作。前川と入江のタッグは5年ぶり2度目。「恐怖の村」シリーズ『犬鳴村』『樹海村』のプロデュースチームと、『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』『見えない目撃者』などを手がけるロボットが企画、そしてオール韓国ロケで臨んだ現場には、『犯罪都市』『悪人伝』など数々の韓国映画を手がけたB.A.エンタテインメントが参加し、ロボットと共同制作を行った日韓スタッフ融合の、世界基準の作品となった。

 巨木と井戸が目印のこの場所に足を踏み入れた者は精神を病み常軌を逸して、奇妙な死を遂げてく。有能な祈祷師が祓いを試みるも太刀打ちできず、悪夢はひたすら続いていく。彼らはこの「聖地X」で起こる数々の惨劇から逃れ、忌々しい土地に根付く“約束された死”から解放されることはできるのだろうか。

 公開されたポスタービジュアルでは、大きなバツ印が印象的に写し出され、「絶対に行ってはいけない。きっと私に殺される」とコピーが寄せられている。

映画『聖地X』特報映像

 特報映像では、巨木と井戸が目印のこの場所が映し出され、エクストリームホラーを感じさせる仕上がりとなっている。

コメント

前川知大

信頼する入江監督が、再び僕の作品を演劇から映画に翻訳してくれました。舞台を韓国に移したことにも驚きましたが、何よりも、原作の魅力を知り尽くしたような見事な演出に舌を巻きました。
奇妙な映画です。ホラーであることには違いありませんが、ただ怖いというより不気味で不思議、何が起きているのかと好奇心をくすぐられる。わくわくするホラーという感じでしょうか。

入江悠監督

尊敬する劇作家・演出家の前川知大さんと劇団「イキウメ」の傑作『聖地X』を、『太陽』につづき映画化させていただきました。驚天動地のストーリーをどう映像化するか考えた末にたどり着いたのが、オール韓国ロケでした。世界の映画をリードし続ける韓国映画のスタッフたちと、日本の俳優・スタッフが力を合わせて本作を作り上げました。「世界にはまだわからないことがたくさんある」。驚きの物語にご期待ください。

■公開・配信情報
『聖地X』
2021年秋、劇場・配信同時公開
監督・脚本:入江悠
原作:前川知大『聖地X』
出演:X
企画:東映、ロボット
制作プロダクション:ロボット
共同制作:B.A.エンタテインメント
配給:GAGA /朝日新聞社
(c)2021「聖地X」製作委員会
公式サイト:https://seichi-x.com/
公式Twitter:@seichiX_movie

関連記事