さて、こんなユニークな面々を率いる“ドラマの顔”・亀梨からは目が離せない。スペシャリティを持った“元犯罪者”と優秀な警察によるドリームチームの活躍を描く本作だが、やはりフォーカスされるのは亀梨演じる伏見である。頭脳班（島原、山崎、長篠、小牧ら）が指示し、行動班（伏見、湊川ら）が自らの肉体で犯人を追い詰めるものとあって、スリリングな頭脳戦とスピーディかつダイナミックなアクション劇が展開する。亀梨の身体能力の高さは広く知られているが、その才能はこの伏見役でも遺憾なく発揮されるようだ。それに、“行動”を共にする湊川との連携プレイも気になるところ。彼らは警察ではないのだから、とうぜん拳銃の所持は許されない。どのような合わせ技が飛び出すのだろう。

　記念すべき第1話では、伏見の過去が明かされ、視聴者は彼の現状を知ることに。現在の彼は終始冷静な性格だが、“過去の事件”の手がかりに出会うと自分を見失ってしまうきらいがある。この“差異”を亀梨がどのように表現するのかが、本作の大きなカギとなるだろう。『レッドアイズ 監視捜査班』は個人の復讐劇と、チーム戦という相反するものが同時に描かれる。このバランスは重要だ。武器となるのは、その是非を問われる“監視カメラ・防犯カメラ”と肉体のみ。伏見率いるチームの活躍を心して見守りたい。

※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記

■折田侑駿
1990年生まれ。文筆家。主な守備範囲は、映画、演劇、俳優、服飾、酒場など。最も好きな監督は増村保造。Twitter

■放送情報
『レッドアイズ 監視捜査班』
日本テレビ系にて、1月23日（土）スタート 毎週土曜22:00〜22:54放送
出演：⻲梨和也、松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、松村北斗（SixTONES）、高橋ひかる、木村祐一
脚本：酒井雅秋、福田哲平、まなべゆきこ
音楽：カワイヒデヒロ
チーフプロデューサー：池田健司
プロデューサー：尾上貴洋、茂山佳則（AX-ON）
演出：水野格、長沼誠ほか
制作協力：AX-ON
製作著作：日本テレビ
(c)日本テレビ
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