『エール』梅と五郎が苦悩をきっかけに交流 久志との三角関係の行方は?

 久志(山崎育三郎)とのデートを受けた梅(森七菜)。しかし、それは恋愛感情からではなく、世間のことをもっとよく知らないといけないから行ったのだと言う。久志、五郎(岡部大)、梅の三角関係をほのめかす『エール』(NHK総合)第67話から、第68話ではお互い創作のうまくいかない苦悩をきっかけに五郎と梅に交流が生まれる。

 今までずっと文学に入り浸ってきた梅は、幼い頃から他の人との関わりを避けてきた傾向が見え隠れしている。それが世間知らずと彼女自身が自分に感じている所以であり、思い描いていた文学への道と現実とのギャップに思い悩んでいる理由にもなっているのだろう。

 追いかけていた幸文子(森田想)の変わりようと小説の内容だけではなく、矢面に立つことを求められる現実。それらが梅の前に大きな壁として立ちはだかっている。

 かたや五郎は、曲を何度書いても自分が以前聞いた曲に似通ってしまって、オリジナリティを出すことができない。裕一(窪田正孝)から、頭じゃなく心で感じることが大事であると言われるが、その意味もなかなか理解できずに、思い悩んでいる。

 それぞれの創作について語り合った五郎と梅。お互いの悩みを共有し合った2人であったが、五郎が梅に対して放った「本当にそう(文学だけでいいと)思っているんですか?」という言葉で、梅がその場から立ち去ってしまう。

 失礼なことを言ってしまったと落ち込む五郎は、翌朝珍しく元気がなく、その夜お酒に溺れてしまった。でも梅の中では、その言葉は心に残っていて、反芻するようにもなっていたのだ。


 そんな中、恋のキューピットかのように、華(田中乃愛)が梅に対して、五郎への想いを聞く。その姿はまるで久志が幼き頃に、保(野間口徹)に恋の助言をしていくシーンを彷彿とさせる。

 ともすれば交わることもなかったであろう2人が、タイミングよく同じ屋根に下で暮らすようになることで、お互いを意識するようになっていく。タイプも違えば、生きてきた境遇も違う2人。梅は人付き合いが苦手で積極的に人と関わることはしてこなかった。それもあってか、どちらかが踏み込まなければ交わらなさそうな2人であったが、そんな2人が交わっていくと意外とお互いに与える影響が大きい。

 五郎と梅が、徐々にお互いに気を許すようになったり、思い合っている姿が見え隠れしてきた第68話。そこに久志がどのように絡んでくるのか、三角関係の行方が気になって仕方がない。

■岡田拓朗
関西大学卒。大手・ベンチャーの人材系企業を経てフリーランスとして独立。SNSを中心に映画・ドラマのレビューを執筆。エンタメ系ライターとしても活動中。TwitterInstagram

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)~11月28日(土)予定(全120回)
※9月14日より放送再開
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、中村蒼、山崎育三郎、森七菜、岡部大、薬師丸ひろ子ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/