フランス名戯曲の誕生の苦難が明らかに 『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』予告編

 11月13日より公開となる映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

 本作は、フランスの代表的戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』が初めて上演された19世紀の華やかなパリをが舞台の“奇跡”の物語。詩人であり劇作家のエドモン・ロスタンと彼を取り巻く崖っぷちの仲間たちの姿を描く。

 かれこれ2年近くスランプに陥っていたロスタンのもとに、大物俳優の主演舞台を手がけるチャンスが巡ってきた。しかし上演までわずか3週間、頭の中は真っ白。そんな中、親友の二枚目俳優レオが愛する女性ジャンヌと、彼になり替わって文通をすることに。ロマンチストで才気ある親友の想い人と、詩美の溢れる手紙のやりとりからインスピレーションを得て、自身の脚本のペンも進み出す。そして劇場ポルト・サン=マルタン座には借金だらけの俳優、一癖も二癖もある大女優、起死回生を賭ける崖っぷちの舞台人たちが続々と集い、いよいよロスタンたちの人生をかけた舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』の稽古がはじまる。

 監督・原案・脚本を務めたのはアレクシス・ミシャリク。キャストには、『最強のふたり』のトマ・ソリヴェレス、『息子のまなざし』のオリヴィエ・グルメ、『マリアージュ』のマティルド・セニエ、トム・レーブ、リュシー・ブジュナーらが名を連ねる。

 公開されたポスターは、満席の劇場ポルト・サン=マルタン座を背景に、困り顔のエドモンと、そんな彼と伝説の舞台を誕生させた個性豊かなキャラクターたちが集結した。

映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』予告編

 予告編は、2年近くスランプに陥っていた売れない劇作家エドモン・ロスタンのもとに、大物俳優の主演舞台を手掛けるチャンスが巡ってくるシーンから始まる。悲劇を描くつもりが大ベテランの機嫌を損ねまいとした結果、喜劇を描くことに。しかも上演までわずか3週間しかない。エドモンの頭は真っ白で脚本は一向に進まないうえ、肝心の大物俳優は借金取りに追われ、スポンサーはうるさく、ヒロインはワガママ放題。八方ふさがりのエドモンは、さらには女心の分からない親友の恋の手助けまですることになる。

■公開情報
『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』
11月13日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督・原案・脚本:アレクシス・ミシャリク
出演:トマ・ソリヴェレス、オリヴィエ・グルメ、マティルド・セニエ、トム・レーブ、リュシー・ブジュナー
配給:キノフィルムズ、東京テアトル
2018年/フランス/112分/カラー/スコープ/5.1ch/原題:Edmond/日本語字幕:室井麻里
(c)LEGENDE FILMS – EZRA – GAUMONT – FRANCE 2 CINEMA – EZRA – NEXUS FACTORY – UMEDIA, ROSEMONDE FILMS – C2M PRODUCTIONS

関連記事