『竜の道』竜二は想像力を掻き立てる存在? 高橋一生の“余白”の演技が生む説得力
高橋はこれまでも様々な作品を通して幅広い役柄に挑戦してきた。『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジテレビ系)での風変わりだがピュアな大学講師・相河一輝役、『みかづき』(NHK総合)での教えることに強い信念を持つ塾講師の大島吾郎役、『東京独身男子』(テレビ朝日系)での恋愛下手なエリート銀行マン・石橋太郎役など枚挙にいとまがない。しかし、こうして振り返ると、表面上は比較的温厚な役柄が多かったように思う。そんな中で『凪のお暇』(TBS系)で演じた我聞慎二は、人目もはばからず泣きわめく姿や自分の主張を押し付ける強引さなど、高橋の新たなイメージを広げるきっかけになった役でもある。
『竜の道』ではさらなる境地へと進化を遂げた高橋一生が、今後、第1話冒頭の壮絶な暴力シーンの真相に繋がるであろう真実に迫る。「それでも俺はお前と行くぞ」と涙ながらに竜一を抱きしめた竜二にどのような悲しい結末があるのだろうか、その答えはもうすぐそこだ。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
『竜の道 二つの顔の復讐者』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜21:00〜放送
出演:玉木宏、高橋一生、松本穂香、細田善彦、奈緒、今野浩喜、渡辺邦斗、 落合モトキ、西郷輝彦(特別出演)、松本まりか、斉藤由貴、遠藤憲一ほか
原作:白川道 『竜の道』 (幻冬舎文庫)
脚本:篠崎絵里子(「崎」は「たつさき」が正式表記)、守口悠介
音楽:村松崇継
主題歌:SEKAI NO OWARI 「umbrella」(ユニバーサル ミュージック)
オープニング曲:ビッケブランカ 「ミラージュ」(avex trax)
プロデュース:米田孝、水野綾子
演出:城宝秀則、岩田和行、紙谷楓、吉田使憲
制作:カンテレ、共同テレビ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/ryu-no-michi/
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