眞栄田郷敦が瑞々しい芝居を披露 『わたナギ』新入社員・瀬川遥人が愛おしい

 多部未華子のかわいらしさが際立つ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)だが、眞栄田郷敦演じる新入社員・瀬川遥人のキュートさも、それに負けていない。

 2018年秋にモデルデビュー、その後、2019年に俳優としての活動をスタートした眞栄田。役者としてはまだまだ経験が浅いだけに、日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)で演じたラガーマン・七尾のイメージが強いという視聴者が多いだろう。

 役者デビュー作であり、高校生バンドマンを演じた映画『小さな恋のうた』の舞台挨拶では「お芝居もギターも初めて。お芝居の先輩方に囲まれているけど、ギターやベースはみんな同じスタートラインなので、そこだけは負けたくないという気持ちで臨みました」と語っていたが、自身の未熟さをカバーするため、今できることに並々ならぬ情熱を注ぐのが眞栄田という人。

『ノーサイド・ゲーム』(c)TBS

 『ノーサイド・ゲーム』ではラグビー初心者とは思えないスーパープレイを繰り出し、SNSには「未経験に見えない」「興奮した」などと絶賛の声が並んだ。演じた七尾は、体重を15キロ増量し、3回のオーディションを経て掴んだ役どころ。ラグビートップリーグチームと同様の食事、筋トレメニューをこなすなど懸命な努力が実を結び、連ドラ初出演にして強烈なインパクトを残すことに成功したのだ。

 キリリとした顔立ちに、ガッチリとした体つき。そんな印象が強かった眞栄田だが、『私の家政夫ナギサさん』第1話で天保山製薬の新入社員として「よろしくお願いします」とはにかみながら挨拶する姿には、線の細さすら感じるほどだった。

 扮しているのは、まっすぐな性格の新人MR・瀬川遥人。重要な事柄についてスマホでメモをとっていたところ、医薬品卸売会社「しろくまメディカル」の駒木坂(飯尾和樹)から「仕事の話してるんだからさ、スマホを見るのをやめようか」と注意を受け、「俺、この仕事向いてないのかな」とがっくり。指導係のメイ(多部未華子)から「まだ何もしてないじゃない」と突っ込まれるなど、打たれ弱さは否めない。

 一方、第2話では新薬の情報展開には「インターネットを使った講演が有効」と提案。これはライバル会社・アーノルド製薬の田所(瀬戸康史)から受けたアドバイスを元にしたもので、これまで3か月かけていたという講演準備について「2週間くらいのイメージでした。そのくらいのスピードじゃないと意味がないと思います」と熱弁をふるう。

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