永瀬正敏と原田知世が14年ぶり夫婦役に 芦田愛菜主演映画『星の子』特報映像公開

 10月に公開予定の芦田愛菜主演映画『星の子』に永瀬正敏と原田知世が出演することが発表され、あわせて特報映像と場面写真が公開された。

 芥川賞作家・今村夏子の原作を『タロウのバカ』『MOTHER マザー』の大森立嗣監督が初映画化する本作は、少女ちひろの成長と家族の行方を描く物語。ちひろは、大好きな父と母から愛情たっぷりに育てられた。両親は、ちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった“あやしい宗教”を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めていく。

 芦田は、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(2014年)以来、5年ぶりとなる実写映画主演となり、本人同様、中学3年生のちひろを演じる。

 今回、第2弾キャストとして永瀬と原田の出演が発表に。永瀬はちひろの父役、原田が母役を演じる。永瀬と原田は同じ1983年にスクリーンデビューし、夫婦役では『紙屋悦子の青春』(2006年)以来、今回が実に14年ぶり2度目の共演となる。本作では、ちひろの成長を愛情たっぷりに見守る一方で、幼少期、病弱だったちひろを救った“水”と、その水を販売する“あやしい宗教”を深く信じてしまうことから、家が日に日に貧乏になり、挙句の果てにはフリーマーケットで買ったお揃いの緑ジャージしか着なくなる両親を演じる。

 芦田は大先輩の二人との共演について、「永瀬正敏さんと原田知世さんの演じる両親の姿から、ちひろが大事に育てられてきたことを感じました。お二人とも本当の両親みたいにあたたかく接してくださり、待ち時間にもたくさんお話ができてとても嬉しかったです」と語り、親子役として絆を深めたことを明かしている。

映画『星の子』特報

 公開された特報映像は、芦田演じる主人公ちひろが、自らの思春期を思い悩み、ひとり遠くを見つめる姿から始まる。「私、この水飲むと風邪引かないんです」と先生に語るちひろのセリフからは、病弱だったちひろ自身を救った“あやしい宗教”を深く信じている父と母に対する、複雑な感情が垣間見られる。

 あわせて公開された場面写真には、永瀬と原田演じるちひろの両親が、ジャージ姿で頭にタオルを乗せ水をかけ合う“あやしい儀式”を行うシーンなどが切り取られている。 

コメント

永瀬正敏

信じる事の“純粋さ”と、ある意味“狂気”を家族と言うかけがえのないものの中でどう表現していくのか? 大森立嗣監督の真っ向からのチャレンジを芦田愛菜さん、原田知世さん方と共に、旅出来た事はとても光栄でした。

そこに存在しているだけで愛しさが湧いてくる芦田さん、物語の中の同じ時を過ごして来たその想いを、自然に醸し出してリードして頂いた原田さん、そして再び大森監督の現場に立たせていただいた事……この作品に関わった全ての皆さんに感謝しています。

“何かを心から信じる”事への“あるひとつの家族”の愛と葛藤の物語を、是非劇場でご覧いただければと思います。

原田知世

「未熟児だって……ただただ健康に」
映画の冒頭で、日記に書き綴られた母の祈り。
そんな母の切実な思いを胸に演じました。
赤ちゃんのちひろ、小学生のちひろ、そして、中学生になったちひろ。成長していく娘との一つ一つのシーンを演じていく中で、愛おしさが溢れ、同じ思いで娘を見つめる父、永瀬正敏さんの穏やかな温もりに支えられながら、ラストシーンを迎えることが出来ました。
この作品に参加できたことをとてもしあわせに思います。

■公開情報
『星の子』
10月全国公開
主演:芦田愛菜、永瀬正敏、原田知世
監督・脚本:大森立嗣
原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
配給:東京テアトル、ヨアケ
(c)2020「星の子」製作委員会
公式サイト:hoshi-no-ko.jp

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