支援基金拠出、新作配信などいち早く対応 Netflix担当者が語る、コロナ禍のエンターテインメント

 コロナ禍の影響もあり、動画配信サービスへの需要はさらに高まりつつある。その最大手の一つとも言えるのがNetflixだ。映画では、アルフォンソ・キュアロン監督作『ROMA/ローマ』に始まり、マーティン・スコセッシ監督による『アイリッシュマン』、ヒット作を多数輩出してきた製作スタジオ「A24」とのタッグ作『アンカット・ダイヤモンド』など、オリジナル作品は充実の一途を辿っている。

Netflixアニメ映画「泣きたい私は猫をかぶる」独占配信中

 また、新作配信のプラットフォームとしての機能を一層果たしていると言える。日本国内においても、アニメーションスタジオ「スタジオコロリド」による長編アニメーション映画第2弾『泣きたい私は猫をかぶる』が、当初は劇場公開予定だったもののNetflixでの独占配信となり、話題を呼んだ。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、映画・テレビドラマ制作従事者への支援基金を拠出するなど、コロナ禍の業界への影響にいち早く対応し、映画ファンからも賞賛の声が相次いだ。

 リアルサウンド映画部では、今さらにその存在感を強めているNetflixにメールインタビュー。動画配信サービスの役割、支援基金設立の経緯、コロナ禍におけるエンターテインメントのあり方まで話を聞いた。

「エンターテインメントを手がけ続けるために何ができるか」

ーーコロナ禍の影響もあり、動画配信サービスの需要はさらに高まっているかと思います。

Netflix担当者:動画配信サービスの役割はいつの日も、ユーザーが好きな時、好きなものを楽しめるサービスを提供することだと思います。そのために、Netflixではメンバーが観たいと思うエンターテインメントを数多くお届けし続け、あらゆるコントロールが効くよう、作品の拡充とサービスの改善に努めていきたいと思っています。特に3月以降、全世界的に自宅で過ごす時間が増えました。そのような中、家で楽しめるあらゆるエンターテインメントが成長しており、Netflixにおいても2020年の1月~3月期で有料メンバー数がは1,570万人増加(前年比15%増)し、現在全世界の有料メンバー数は1億8,300万人を超えました。世界中、多くのメンバーに愛されるサービスとして、身の引き締まる思いです。

 

Netflix映画「ラブバード」独占配信中

ーーNetflixはオリジナルコンテンツのバラエティも豊富です。

Netflix担当者:先日、ご縁があり、劇場公開が予定されていた『泣きたい私は猫をかぶる』を28言語で、全世界的に独占配信することを発表しました。実は各国で長編映画を独占配信する動きはあり、『ラブバード』(米国)、『狩りの時間』(韓国)、『エノーラ・ホームズの事件簿』(米国)をはじめとする作品を国内外で配信権をお預かりすることを通して、Netflixメンバーの方々に喜んでいただける作品群を拡大しています。

ーー日本国内の映画・テレビドラマ制作従事者への救援基金「Netflix 映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」の発表も話題を呼びました。基金設立の経緯は?

Netflix担当者:視聴者の生活が変化する一方で、世界中で映画やドラマシリーズの制作現場にも影響が出てきています。多くの国が外出自粛を余儀なくされているなか、作品制作の停止や延期が続いており、制作現場のスタッフや関係者、特にプロジェクトを支えるフリーランスの方々の生活に最も甚大な影響が出ています。そうした方々の生活を一時的に救済し、また映像業界を支えることを目的に、今年3月から、1億5000万ドルを救済基金を設立しました。人々に喜びをもたらすエンターテインメントを手がけ続けるために何ができるか、真剣に向き合っていく必要がありますし、各国での撮影再開に向けて、今後制限のある中で作品の制作が続くことが予想されます。一つひとつのプロジェクトに適したガイドラインやサポートを提供しながら、撮影再開に向かっていこうというところです。

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