小泉孝太郎が『ハケンの品格』で放つ癒し系オーラ 里中が告げた春子への恋心
東海林(大泉洋)が辞表を出し突然会社を退社してしまう。残されたのは東海林がマーケティング部に譲った「ハケン弁当」。里中(小泉孝太郎)はこの企画を軌道に乗せるべく奔走していた。『春子の物語 ハケンの品格2007特別編』第六夜(日本テレビ系)では、東海林から後を引き継いだ里中と春子(篠原涼子)らが心血を注いだ「ハケン弁当」の特別販売フェアが大盛況に。そして里中はついに春子にある思いを伝える。
くるくるパーマととっくりの言い合いの間にいつも挟まれ、八の字の眉毛で困ったように笑う“けんちゃん”こと里中は、癒し系オーラを放つ本作のイケメン枠。東海林のコミカルな動作と、ノリのいいツッコミとは真逆の役で、里中は真面目で誠実、丁寧で物腰柔らかな人物である。そんな里中を演じるのは、本人も誠実で丁寧な印象の強い小泉孝太郎だ。
小泉は父が元内閣総理大臣の小泉純一郎、弟は現環境大臣の小泉進次郎と政治家一家の生まれ。当時、父が総理大臣であったこともあり、デビューしてすぐに話題をさらう。恵まれた環境でキャリアをスタートしたにも関わらず、奢る様子もなく淡々とキャリアを積み、現在はドラマだけでなく、ニンゲン観察バラエティ 『モニタリング』(TBS系)などバラエティにもレギュラー出演する。爽やかで優しそうなルックスと、『ハケンの品格』でも度々話題にされる「迷子の子犬」のような目がチャームポイントで、どこか守ってあげたくなる魅力のある役者だ。小泉のこの魅力は他の役柄でも遺憾なく発揮され、近年では『下町ロケット』、『ブラックペアン』、『グッドワイフ』(全てTBS系)で、なぜか憎めない敵役や二枚目半のイケメン役を好演したのが記憶に新しい。里中自体も春子に対して素直に頼るようなタイプであり、頼もしい春子にリードされながら仕事をする姿がかわいらしい印象を与える。