『恋はつづくよどこまでも』インタビュー

上白石萌音×佐藤健『恋はつづくよどこまでも』対談後編 素で照れ合う“七瀬の妄想シーン”秘話

佐藤「できるかできないかの違いのほうが大きい」


――現場では、共演者さんたちへの気配りなど佐藤さんから刺激を受けることもあるのでは?

上白石:刺激だらけです。

佐藤:共演者たちに気を遣わなすぎることに、刺激を受けるでしょ? こんなにコミュニケーションとらない役者もいるんだって(笑)。

上白石:いや逆ですよ! 寡黙なイメージがあったけど、しゃべってくださって嬉しいです。

――佐藤さんは、共演者とのコミュニケーションについてどう考えている?

佐藤:無理しないってことかな。コミュニケーションを取らなきゃいけないとも思わないし、取らないほうがいいとも思わない。自然体でいるんですよ。だから、彼女と話したいなと思えば話すだけです。

上白石:ありがとうございます。たしかに、これだけ力を抜いて溶け込むように現場にいて良いんだと、隣にいながら学んでいます。こういう風に現場にいられたら素敵だなって。

――他のキャストさんを含め、現場の雰囲気も良さそうですね。

上白石:総合病院が舞台なので、ゲストがいらっしゃるたびに新しい風をいただいているような気がしています。基本的にはその時々で、ムード-メーカーになるような明るい方が必ずいて、昴生さん、山本耕史さん、香里奈さんたちが華やかにしてくださいます。私は真ん中で盛り上げることが苦手なので、もうちょっと頑張らなきゃいけないのかなと思うんですけど……。

――でも、佐藤さんから無理しないというお話もありましたし(笑)。

上白石:あ、そうですよね!

佐藤:(笑)。

――いち視聴者としては、佐藤さんが再び少女漫画原作に出演することへの喜びを感じていますが、撮影に臨む姿勢に若い頃との違いはありますか?

佐藤:純粋に見えているものが違うし、当時よりはいいパフォーマンスができるかなと思います。普通の人が観ても、観られる作品にしたいんですよ。マニアックにしすぎないというか。一部の少女漫画原作が好きな方はキャーキャーするけど、一般の方が見ると寒い、見れない、みたいな作品にはしたくない。たとえば少女漫画に慣れていない男性が観ても、おもしろいと思ってもらえるものを目指しています。

――そこは、以前と違う感覚?

佐藤:若い頃も目指してはいたんだろうけど、なかなか難しかったりするんですよね。もちろん今も難しいけど、姿勢が違うというよりは、できるかできないかの違いのほうが大きいかもしれないですね。

――上白石さんは、そんな佐藤さんの相手役。世の女性たちからの目もありますし、プレッシャーを感じるのかなと。

上白石:プレッシャーはありますし、ビクビクしています(笑)。でも、(自分の顔を指さして)ココにスポッとご自身を当てはめてリアルにキュンとしてもらえるように、温度感そのままでお届けできたらなと思っています。とはいえ観ていただくのは緊張するし、ソワソワしていますね。

――そうですよね(笑)。では、やっぱり“佐藤健”のここがスゴイと感じたところは?

上白石:弱点がないです!

佐藤:……毛虫が苦手です(笑)。

上白石:あとは、エタノール(アルコール)にちょっと弱いっていう。

佐藤:肌が弱いのね。すぐ赤くなっちゃう(笑)。

上白石:でも、そういう小さい弱点を見つけるとすごく嬉しくなるんです。人間だ! って(笑)。

――では、佐藤さんから見た“上白石萌音”のスゴイところは?

佐藤:一緒に取材をしていて、同世代の中で誰よりもしっかりしてるんじゃないかと思いますね。人間力がある。育ちがいいんだろうなと想像しているんですけど、お姉ちゃんだからか萌歌ともちょっと違うんですよ。でも、そこは安心しますし、すごくラクです。頼りにしているので、作品を背負って引き続き進んでいってもらいたいなと思っています。

上白石:ありがとうございます。頑張ります!

■放送情報
火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』
TBS系にて毎週(火)22:00~22:57放送
原作:円城寺マキ『恋はつづくよどこまでも』
(小学館 プチコミックフラワーコミックスα刊)
出演:上白石萌音、佐藤健、毎熊克哉、昴生、渡邊圭祐、瀧内公美、吉川愛、堀田真由、香里奈、平岩紙、片瀬那奈、蓮佛美沙子、山本耕史
脚本:金子ありさ
演出:田中健太ほか
チーフプロデューサー:磯山晶
プロデューサー:宮﨑真佐子、松本明子
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS (c)円城寺マキ/小学館
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koitsudu_tbs/
公式Twitter:@koi_tsudu
公式Instagram:koi_tsudu

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