松下奈緒と木村佳乃の女医バディに注目! 『アライブ』がん治療の現実に立ち向かう

 病気に関する説明や病院の内情が具体的に描かれた『アライブ』は、患者や家族はもちろん、一般の視聴者にとっても、がんについて新たな気づきを得ることができる作品だ。患者役の高畑淳子や石野真子の迫真の演技は、病を背負って生きることの現実を身近に感じさせる。誰もががんになりうる時代に大事なのは「知る」ことであり、ドラマを通じて自然にがん治療の実態を知ることができるようになっている。

 主演の松下は舞台挨拶で「悲しくて辛いこともたくさんありますけど、それを乗り越えて一生懸命生きている人たちのドラマ」と紹介。ハッピーエンドではない展開も含まれると予想されるが、目を背けずに見る価値のある作品と言えるだろう。あらゆる手を尽くして目の前の命を救おうとする医療者の思いについて、松下は「同じ痛みを感じながら導く優しさ」と語った。葛藤を抱える一人の人間だからこそ救える命があるというメッセージを『アライブ』は全身全霊で投げかける。そのことは第1話を見てもらえれば伝わるはずだ。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログtwitter

■放送情報
『アライブ がん専門医のカルテ』
フジテレビ系にて、2020年1月9日(木)スタート 毎週木曜22:00~22:54放送
出演:松下奈緒、木村佳乃、清原翔、岡崎紗絵、中村俊介、三浦翔平、田辺誠一、藤井隆、木下ほうか、高畑淳子、北大路欣也
脚本:倉光泰子
プロデュース:太田大、有賀聡
演出:髙野舞
音楽:眞鍋昭大
(c)フジテレビ

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