リリー・コリンズが殺人鬼を待ち続けるヒロインに 『テッド・バンディ』新場面写真公開

 12月20日公開の映画『テッド・バンディ』より、新たな場面写真が公開された。

 日本以外はNetflix配信となり、日本でのみ劇場公開される本作は、IQ160の頭脳と美しい容姿で、30人以上の女性を惨殺したとされ、シリアル・キラーの語源にもなった男テッド・バンディの衝撃の実話を描いた物語。

 1970年代アメリカ、30人以上の女性を惨殺したとされるバンディだが、刑務所には連日多くのファンレターが寄せられるなど、魅惑的なカリスマ性も持ち合わせていた。3度死刑判決を受けるが、無罪を主張。法律を学んでいた彼は、ついには自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げた。本作では、世界を震撼させた殺人犯の裏側へと迫ると共に、バンディの長年の恋人の視点を通して善人としての姿を描き、観客を予測不可能な迷宮に誘い込んでいく。

 ザック・エフロンが主演としてバンディ役を務め、バンディを愛してしまったヒロインをリリー・コリンズ、判事役をジョン・マルコヴィッチがそれぞれ演じる。ドキュメンタリーの分野で高い評価を受けるジョー・バリンジャーが監督を務めた。

 公開された場面写真では、コリンズ演じるバンディの恋人・リズが、意味深な表情で電話を手に取る様子、涙を滲ませる姿、娘とバンディと仲睦まじく手を繋いでいるシーンが切り取られている。

 シングルマザーであることが重荷になると思い込んでいたリズに対し、娘も含め受け止めてくれたバンディ。朝食にパンケーキを焼き、子供の自転車の練習に付き合い、クリスマスにはピアスを贈ってくれるバンディは正に理想の恋人で、リズは全幅の信頼を寄せている。幸せな毎日が続く中、信号無視が原因で警察に捕まったバンディに、まさか殺人の疑いがかけられることに。警察に身柄を確保されても恋人に電話をかけ続けるバンディに対し、リズは神妙な面持ちで電話に出る。

 コリンズは実際にリズに会い、当時のことをヒアリングしたそうで、「会いに行ったら、家族写真やテッドから受け取ったラブレターを見せてくれたの。2人の関係をより理解するために、私にだけこっそり教えてくれたエピソードもあるし、脚本に取り入れたエピソードもある。役者としてこれ以上の贈り物はないわ。彼女の情報はほとんど世に出ていないから、本当に参考になった。彼女だけでなく、被害者のためにも正確に描写したかったの」と語っている。

 そして、実は本作の撮影以前にエフロンとコリンズは恋人同士だった。エフロンは「即興のシーンも息が合っていたし、良い演技が出来たよ」とコリンズとの撮影を振り返っている。

■公開情報
『テッド・バンディ』
12月20日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
原作:エリザベス・クレプファー『The Phantom Prince: My Life With Ted Bundy』
脚本:マイケル・ワーウィー
監督:ジョー・バリンジャー
出演:ザック・エフロン、リリー・コリンズ、カヤ・スコデラリオ、ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン、ディラン・ベイカー、ブライアン・ジェラティ、ジム・パーソンズ、ジョン・マルコヴィッチ
提供:ファントム・フィルム、ポニーキャニオン
配給:ファントム・フィルム
原題:Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile/R15+
(c)2018 Wicked Nevada,LLC
公式サイト:http://www.phantom-film.com/tedbundy/

関連記事