『同期のサクラ』は明日を頑張る活力をくれる 竜星涼が気付いた自分自身を応援するということ

 高畑充希が主演を務めるドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)が、10月16日に第2話を迎えた。

 本作は、過疎の離島で育ち、夢を叶えるために上京した主人公・サクラ(高畑充希)が駆け抜けた10年間を1話ごとに1年ずつ描き出していくドラマ。「主演・高畑充希×脚本・遊川和彦」の再タッグ、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)チームが再集結した作品で、阿部サダヲと宮藤官九郎、ムロツヨシと福田雄一に並び、黄金タッグと呼ばれる未来が見えてくるドラマでもある。

 『同期のサクラ』は、サクラを主人公に置きながらも、彼女以外の同期にもスポットを当てたストーリーになっている。第2話でメインに描かれるのは、清水菊夫(竜星涼)。2019年、心電計と人工呼吸器を付けて眠りにつくサクラに、菊夫が「会社入って2年目のこと覚えてるか? 俺、仕事がきつくて毎日死にそうで、一体何のために働いてんのか分かんなくなった時、お前が救ってくれたんだよな」と話しかけ、入社2年目の2010年5月へと移り変わっていく。

 故郷に橋を架ける夢を持つサクラが希望の土木課ではなく人事部に配属になった一方で、菊夫が配属になったのは営業部。応援部出身で熱血タイプの菊夫は、成績が全ての部長・桑原(丸山智己)と現場の板挟みに合い、怒鳴られる日々を送っていた。月の残業は94.5時間。自宅に帰っても桑原から接待に呼び出され、昼食中にも居眠りをするほど、目に見えて疲弊した生活で、ついに菊夫は倒れてしまう。

 サクラは、過酷な残業を強要されている菊夫を、人事部として、同期として心配していた。病室へお見舞いにやってきたサクラ。忙殺の日々を送っていた菊夫に対し、人事部に配属となったサクラは全ての部と接することで広報や設計部、都市開発部、営業部、一つひとつの部、全体で建物を造っていることに気づき、やりがいを見出していた。2年目にして、自分が今何をしたいのかも分からなくなってしまった菊夫。「俺は、ただ仲間と一緒に働きながら、頑張っている人を応援したいだけなのに……」。そんな、菊夫にサクラは祖父からファックスで送られてきた格言「大人になるとは自分の弱さを認めること」という言葉を送り、今一番応援すべきなのは自分自身だと鼓舞する。

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