『シャーロック』ディーン・フジオカ、古典文学の翻案は「毎回逃げずに向き合っているテーマ」

 オリンピックを目前に控えた令和元年の東京を舞台とする本作。お気に入りの東京スポットを「東京湾岸エリア」と答えたディーンは、その理由について、「今も魅力的ですけど、どんどん変わっていく可能性を感じる。海から陸を見ると違う角度で見えるし、陸地に上がってパトロールすれば、池袋の一角が完全にチャイナタウンになっていて、飛行機に乗らずに中国へ旅行に行った気分になれる。下町には日本の伝統というかコミュニティもありますし、東京ってパトロールしがいがありますよね」と解説。すかさず佐々木が「パトロールしてるの?」とツッコミを入れると、「佐々木さんも湾岸エリアをパトロールされるのかなと。散歩でもいいし、困った人がいたら助けてあげようというくらいの気持ち」と持論を展開した。

左から岩田剛典、ディーン・フジオカ、佐々木蔵之介

 ディーンのパトロールトークはその後も続き、山崎アナからインスタグラムで「#○○パトロール」というタグで投稿するのが流行していると聞くと、「パクられた」と残念な表情。「もう10年選手ですよ。ずっとパトロールって言ってました」と自らが元祖であることを主張した。佐々木から「夜、マラソンしながらしてるから、ほんまのパトロールやな」と振られると、「警察が尋問している横を通ったりしますね。パトロールしている人をパトロールしています」と冗談で返していた。

 今作の副題は『アントールドストーリーズ』。アーサー・コナン・ドイルが残した『シャーロック・ホームズ』原作シリーズの本文中でわずかに言及される“語られざる事件”を題材として、ストーリーを練り上げた。語られざる秘話を明かすコーナーで、岩田は台風上陸時の撮影エピソードを披露。「横須賀で撮影があって、高速道路がとにかく動かなかった。高速を途中で降りて、ひさびさに電車で現地に向かった」とのこと。バレなかったかと聞かれて、「そのときは焦っていたので、目の前しか見えていなかった。車で6時間の後、電車で2時間かかりました」と苦労話を明かした。

岩田剛典

 獅子雄と潤一のバディが共同生活を送る『シャーロック』にちなんだ「共同生活で許せるかクエスチョン」では、3人それぞれの許容量をチェック。「家では基本パンツ一丁で過ごす」という項目に「許せる」を選んだ岩田は、「自分もそうだったりするんで。(男同士なら)好きにしたらいいんじゃないかな」とコメント。「許せない」と答えた佐々木が、「気になるでしょ。パンツの形状がどうかにもよる」と意図を説明すると、「そう、そこなんです」とディーンが食い気味にフォロー。「普通にTバックを穿いていたら嫌だと思いません?」と力説し、最終的に岩田も「トランクスタイプかと思ってました。Tバックはちょっと許せない」と意見の一致を見ていた。

 さらに、「パジャマや部屋着がダサい」、「毎日相手の郵便物を受け取る」など、『シャーロック』の世界を離れて男子トークは盛り上がったが、最後に、ディーンから「令和元年の東京を舞台に、毎回すごく魅力的な最強のメンバーで起こる物語。謎解きの爽快感も大事ですが、その場所にいる人間の物語や関係性に注目していただけたら」とPRして締めくくった。

(取材・文=石河コウヘイ)

■放送情報
『シャーロック』
フジテレビ系にて、10月7日(月)スタート 毎週月曜21:00~21:54
出演:ディーン・フジオカ、岩田剛典、山田真歩、ゆうたろう、佐々木蔵之介ほか
原作:アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズ
脚本:井上由美子
プロデュース:太田大
演出:西谷弘
制作・著作:フジテレビ第一制作室
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/sherlock/

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