また第5話では、アタルに占ってもらった神田、目黒、品川一真（志尊淳）、 上野誠治（小澤征悦） の関係性にも変化が訪れた。彼らはそれぞれ抱えていた悩みを解決してもらっている。だからこそ田端の心情を察し、アタルの占いを勧めていたのだ。俺様な性格だった上野は1対1で田端を説得する。田端に突っぱねられた上野はその場を立ち去ろうとするが、神田、目黒、品川は必死で引き留める。全員が彼女を心配しているのだ。「田端！　こいつら本当に心配してんだぞ！　じゃなきゃ……俺になんか頼んだりしねえだろ、お前を説得してくれなんて！」。上野の言葉には説得力がある。アタルに占ってもらった全員が、思いをひとつに田端の現状をなんとかしようとする姿は印象に残る。

　次回の第6話では、Dチームの課長・大崎結（板谷由夏） がフォーカスされる。第5話の最後で、謎に包まれた占い師・キズナ（若村麻由美）の前に現れた大崎は憔悴しきっていた。彼女はアタルの占いによってどう救われるのだろうか。そしてアタルの過去にも注目が集まる。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■放送情報
木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00～21:54放送
出演：杉咲花、小澤征悦、志田未来、間宮祥太朗、志尊淳、野波麻帆、板谷由夏、若村麻由美、及川光博
脚本：遊川和彦
音楽：平井真美子
ゼネラルプロデューサー：黒田徹也（テレビ朝日）
プロデューサー：山田兼司（テレビ朝日）、山川秀樹（テレビ朝日）、太田雅晴（5年Ｄ組）、田上リサ（5年D組）
演出：遊川和彦、日暮謙（5年D組）、伊藤彰記（5年D組）
制作協力：5年D組
制作著作：テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト：https://www.tv-asahi.co.jp/ataru/