新田真剣佑×北村匠海×高杉真宙が語る、『十二人の死にたい子どもたち』で受けた同世代からの刺激

 直木賞候補として話題になった冲方丁のサスペンス小説を実写映画化した『十二人の死にたい子どもたち』が1月25日より公開中だ。堤幸彦が監督を務めた本作では、安楽死を求め廃病院の密室に集まった12人の未成年たちが、13人目の死体を発見したことによって奇妙な出来事に遭遇する模様が描かれる。

 今回リアルサウンド映画部では、クスリや医療機器に詳しい推理好きのシンジロウを演じた新田真剣佑、学校で人気者の爽やかな青年・ノブオを演じた北村匠海、そして安楽死の集いの主催者・サトシを演じた高杉真宙にインタビューを行い、平成生まれのキャストだけの現場の雰囲気や、今回共演した互いの印象などについて語り合ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

新田「やっていてとても気持ちがよかった」

ーー今回の作品は何と言ってもキャストの豪華さが大きな話題となっています。

北村匠海(以下、北村):12人集まるとやっぱりすごいんですよ。その中にまっけんや真宙くん、(杉咲)花ちゃんたちがいて……。これだけのキャストが集結することなんて、この先もうないんじゃないかというぐらいです。同世代の同じラインで頑張っているみんなが集まるのだけでも単純にすごいので、このラインナップは刺激的でした。

高杉真宙(以下、高杉):匠海くんもまっけんくんもそうですが、僕は今回意外と初めましての方が多かったんです。堤監督も含め、いつかご一緒したいなと思っていた方ばかりでしたし、こうやって一気に集結して一緒に仕事ができるとは思ってもいなかったので、楽しみな分、緊張もすごかったですね。「どうしようかな」と思うことも長い時間ありました。ただやっぱり、撮影自体はとても充実していましたね。

新田真剣佑:(以下、新田):芝居でぶつかれる12人が集まったので、やっていてとても気持ちがよかったですね。しかも監督が堤さんという。その空間はとても居心地がよかったですし、堤ワールドの中で生きられたのは幸せなことでした。

ーーそれぞれの印象はどうでしたか?

北村:真宙くんは共通の友人が多いんですけど、共演自体は意外と今回が初めてで。僕はもともと『乾き。』の真宙くんがすごく好きだったので、共演も楽しみにしていました。実際に共演してみて分かったのは、お芝居のブレなさ、信念や意思がすごく強くて、ものすごくストイックだということ。サトシのニヤついた顔など真宙くんの細かいジャブが、かなり映画に効いていると思います。

高杉:僕も共通の友人から匠海くんの話はいろいろ話を聞いていたので、ずっと会いたいなと思っていたんですよ。なので今回初めてご一緒できるのがすごく嬉しくて。ノブオという役はどんなふうになるんだろうとずっと思っていたんですけど、匠海くんのノブオには何ひとつ違和感がありませんでした。そのナチュラルさや台詞回しの独特な感じが歌を歌っているようで、すごく心地よかったです。

北村:まっけんとは何回か共演してますけど、「シンジロウそうくるんだ!」という意外な感じで、やっぱり面白いなと思いました。僕が台本を読んだ印象だと、テンション的にはシンジロウは真宙くんが演じたサトシみたいな感じかなと思ったんです。

高杉:そう思ってた!

北村:でも監督の中でバッチリとハマっていたし、いざ現場に入ると、ちゃんとシンジロウとしての存在感に説得力があって。そこでまっけんのことを改めてすごいなと思いました。

高杉:僕は正直、まっけんくんがこんなにフレンドリーな方だとは思っていなくて……(笑)。

新田:(笑)。

高杉:いや、でも本当に壁を感じさせない方なんだなと思いました。僕はどちらかと言うと人見知りな方なので、こんなに素敵に距離を縮めてくれる方はなかなかいないなと。そのまっけんくんの人柄が、シンジロウのリーダー感にも繋がっているのかなと思いました。匠海くんが言っていたように自分が想像していたシンジロウとは全然違う印象だったんですけど、「これがシンジロウだ」と思わせる説得力を現場で感じましたし、サトシとしてはシンジロウが回してくれる安心感がありました。

新田:真宙くんはとてもシャイだろうなと思っていたので、その殻をぶち破ってやろうと最初から思っていました(笑)。同級生だったり出身校が同じメンバーだったりが集まって、嬉しかったですね。

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