『サスペリア』ダコタ・ジョンソンの新カット公開 オリジナル版についてのコメントも

 2019年1月25日公開の映画『サスペリア』より、新場面写真とダコタ・ジョンソンらのコメントが公開された。

 イタリアの巨匠ダリオ・アルジェント監督のホラー映画『サスペリア』を、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が再構築した本作は、1977年のベルリンを舞台に、世界に有名な舞踏団“マルコス・ダンス・カンパニー”に巣食う禁断の秘密を描く。

 主人公のスージー・バニヨンを演じるのは、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』3部作や『ブラック・スキャンダル』で知られるダコタ・ジョンソン。グァダニーノ監督作品への出演は『胸騒ぎのシチリア』に続き、2作目となる。長年『サスペリア』の再構築を夢見ていたグァダニーノ監督は、『胸騒ぎのシチリア』に出演中のジョンソンに対して早々に出演を依頼していたといい、ジョンソンは「『サスペリア』のリメイク計画があるけど、また一緒に仕事をしないかと聞かれたの。そのときにはもう、私と監督は強い信頼関係を築いていたから、私は彼が監督をするものならなんでもやろうと思ったの」と振り返る。出演依頼を受けた当時、まだアルジェント監督の『サスペリア』を観たことがなかったというジョンソンは、映画を観て衝撃を受けたそうだ。彼女は「本当に視覚のフルコースみたいな作品。なぜこの映画が何十年もの間、こんなに多くのホラー映画というジャンルに影響を与えてきたのかよく分かったわ。まったく古くなっていない。今でもうっとりする」と語り、『サスペリア』が多くの映画ファンの心を揺さぶった理由をすぐに理解したという。

 ジョンソンは映画撮影前にスージー・バニヨンという人物の過去、未来、ダンスとの関係を練り上げた。「(平和主義と無抵抗をかかげる)メノナイト派のキリスト教徒の家庭で育ったスージーは、生まれながらにして、彼女の魂がその宗教やそこにいる人々、そして規律に合わないと感じていたの。スージーは世界中を探検したいし、社会やセックスについて視野を広げたいとも感じている」とジョンソンが語るとおり、本作のスージーはオリジナル版『サスペリア』のスージーとは異なり、確固たる強い意志を持って動いているようにも見える。さらにジョンソンは「彼女自身が気づいているかどうかはわからないけど、彼女は生まれながらにたくましさが備わっている。彼女は知らない世界に放り込まれた子羊のように、すべてに驚きはするけれど、臆病者ではない。なぜならそれは、彼女の望んでいることだから。彼女は全てを手に入れたいと思う」と話している。

■公開情報
『サスペリア』
2019年1月25日(金)ロードショー
監督:ルカ・グァダニーノ
音楽:トム・ヨーク(レディオヘッド)
出演:ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、ルッツ・エバースドルフ、ジェシカ・ハーパー、クロエ・グレース・モレッツ
配給:ギャガ
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公式サイト:gaga.ne.jp/suspiria

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