安田顕と森崎博之が意気投合 『下町ロケット』TEAM NACSの2人が伝えるモノづくりの精神

 そして、第6話よりネットをざわつかせているのが、山崎光彦を演じる安田顕と森崎の共演だ。説明するまでもないが、2人はTEAM NACSのリーダー(森崎)とサブリーダー(安田)の「ワンツー」コンビ。「ヤタガラス編」が北海道を舞台にしたストーリーであることもニヤリとさせられるポイントだ。第6話ではニアミスしていた2人であったが、第7話ではついに意気投合。野木の言う“大きな未来”に山崎は「米づくりだけが農業じゃないってことですかね」とジャガイモやトウモロコシを例に挙げ、さらに発展したトランスミッションの在り方を提示する。「そう! まさにそのとおりなんだよ」と山崎の話に感銘を受ける野木の姿は、どこか嬉しくなる構図。「ジャガイモにトウモロコシ……あっ、全部北海道の名産品ですね」と加納アキ(朝倉あき)がさらに北海道を強調するセリフに、思わず笑ってしまった。これで焦らされていたナックスファンの心も治まったのではないだろうか。

 物語は、帝国重工の次期社長候補・的場俊一(神田正輝)が無人農業ロボット「アルファ1」を発表する一方で、的場に復讐を燃やす重田登志行(古舘伊知郎)、伊丹大(尾上菊之助)らが下町トラクター「ダーウィン」を完成させる。激化する開発競争の裏で、板挟みにあう財前、伊丹に裏切られた島津裕(イモトアヤコ)は何を思うのか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
日曜劇場『下町ロケット』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真、立川談春、安田顕、和田聰宏、今野浩喜、中本賢、谷田歩、朝倉あき、真矢ミキ、木下ほうか、恵俊彰、池畑慎之介、倍賞美津子ほか
原作:池井戸潤『下町ロケット ゴースト』(小学館刊)
脚本:丑尾健太郎
プロデューサー:伊與田英徳、峠田浩
演出:福澤克雄、田中健太
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/

関連記事