SNSをしない窪田正孝が、貴重な“ファンへの想い”を語る 「こちらが『ありがとう』と言いたい」
ーーエゴサーチされないと言っていましたが、実はTwitter上に「お渡し会レポ」が溢れていて、ファンの皆さんが感動の声を挙げています。
窪田:本当ですか!? 嬉しいです。わずかな時間しか接することはできなかったですし、来られなかった方には本当に申し訳ないです。もっともっと一緒にいられる時間が作れたら本当はよかったんですけど。「ありがとう」の声をたくさん頂きましたが、こちらが「ありがとう」と言いたいです。
ーーファンの方に窪田さんの好きな役柄を聞いたときってすごくバラけている印象で、『Nのために』(TBS系)の成瀬慎司や、『アンナチュラル』(TBS系)の久部六郎、『HiGH & LOW』のスモーキーなど様々なキャラクターが挙がります。いい意味で代表作が固定されていないのが窪田さんの魅力だと思うのですが。
窪田:作品に溶け込むことを心がけているので、その成果が出ていると思うと嬉しいです。今挙げていただいた『Nのために』と『アンナチュラル』は、新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督にお世話になった作品です。僕は本当に素敵な方々と一緒に仕事できる機会に恵まれたんだなと思っています。僕だけの力じゃありません。たくさんの人たちと出会って今の僕が出来上がっているので、その人たちを裏切りたくないという一心で演じさせていただいています。
ーー8月6日に30歳の誕生日を迎えたばかりですが、この先の窪田さんは俳優としてどのようなビジョンを持っているのでしょうか?
窪田:ビジョンと言われると難しいですね。でも、芝居が1番という芯はブレずにいたいと思っています。
ーー“死ぬまで俳優”ですか?
窪田:それはわからないですね。楽しいことが見つかればそっちにいっちゃうかもしれません(笑)。でも、ここまで本当に苦しいことが多かったので、今ようやくこのお仕事を楽しめるようになりました。この先やってみたいことと言えば、大河ドラマですね。50歳、60歳になっても目の前にあることを楽しめる人でいたいです。1人で頑張るより誰かと一緒に何かを作っていくことが今の生きがいです。これまで主演を何本か務めてきましたが、だんだん自由が効くようになってきたので楽しく感じられるのかもしれません。最近だと『ヒモメン』(テレビ朝日系)でゲスト出演の方々に「この現場は楽しかったな」と思っていただけるように工夫してみました。僕にとって仕事は、ワークではなくプレイだと思っているので、とにかく楽しいことを追求し続けていきたいです。年を重ねても純粋な心を捨てたくなくて、例えば子供がコップの水をこぼそうとしたら大人は「やめなさい!」と叱りますよね。僕は、ダメだと言われるようなことを、あえてやり続けていきたいんです。
(取材・文・写真=阿部桜子)
■公開情報
『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』
全国公開中
監督:錦織博
制作:オレンジ
製作:XFLAG スタジオ
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)XFLAG
公式サイト:https://anime-movie.monster-strike.com/
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