SNSをしない窪田正孝が、貴重な“ファンへの想い”を語る 「こちらが『ありがとう』と言いたい」
映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』が10月5日から公開される。本作は、『モンスターストライク』を基にしたオリジナルストーリーの長編映画第2弾。13年前、空中都市”旧東京”と地上に残った”新東京”とに分断された現代の東京を舞台に、ある日、ソラという青い髪の少女が、危機を救うべく空中都市から地上へカナタを探しにやって来る。
今回リアルサウンド映画部では、カナタの声を担当した窪田正孝にインタビュー。本作で初の声優に挑んだ理由や、30歳を迎えた今考える俳優の仕事について語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「いつまでも楽しいことをしていたい」
ーーなぜこのタイミングで声優に初挑戦されたのでしょう?
窪田:30歳の節目という年に、ちょうどオファーをいただいてお引き受けしました。ナレーションのような声の仕事をしたいと思っていたので、お話が来て嬉しかったです。
ーー近年、不幸な仕打ちにあう役柄が多い印象でしたが、今年はそこから脱却したような気がします。
窪田:そうですね。年を取ると自分が固まっていってしまうような気がして、たくさんの役に挑戦したいと思っています。年齢を重ねると筋肉が固まって体が動かなくなると思うんですけど、そんな風に凝り固まった人にはなりたくないなと。でもその反面、子供の心を持っていたいという気持ちもあるんですよね。いつまでも楽しいことをしていたいと思っています。
ーー今回声優に挑戦してみて、体を使った演技と違いは感じましたか?
窪田:体を使った演技と声だけの演技で大差はなく、むしろ分けることで、自分の芝居のできる幅を狭めることはしたくありませんでした。強いて大変だった点を言うと、台本との格闘ですね。でも、カナタが叫ぶところがあるんですけど、それは軽めのリハのつもりでやったテイクがOKになりました。意外とすんなりいけた面もありました。
ーー窪田さんは以前、『ケータイ捜査官7』のオーディションの際に三池崇史監督から「10年後に窪田を選んだ理由がわかる」と言われて嬉しかったと仰っていましたね。実際にあれから10年以上経ちましたが、振り返って今の自分はどうでしょうか?
窪田:まだ振り返るには早いと思っているんです。僕は俳優のお仕事って一方通行だと思っていて、役者にとってプライベートは正直どうでもいいと思っています。僕にとって現場での仕事が1番なんです。エゴサーチはしないので、世間にどう思われているかもよく分かりません。なんだか今だとおこがましい気もするので、振り返るなら死ぬときだと思っています。
ーー窪田さんはSNSもやられていませんし、ファンと接する機会が少ないと思います。先日写真集『マサユメ』のお渡し会が行われましたが、久しぶりの交流だったのではないでしょうか。
窪田:そうなんですよ! 香港や台湾とか海外から来てくれた人もいたり、10年間ずっと応援し続けてくださっている人もいたり、僕の前で涙を流してくれたりする方もいました。凄く嬉しかったですね。長くこの仕事をしていると、「初めまして」の刺激が少なくなるので、あのイベントは新鮮でした。微力ながら、ファンの方々の日々の生きる糧になれているのが光栄です。