「これまでのキャリアで最も難易度の高い役」 ジョナ・ヒル、『マニアック』で役作りに苦戦
9月21日より配信されるNetflixオリジナルシリーズ『マニアック』。アカデミー賞に2度ノミネートされた経験を持つジョナ・ヒルが、本作の役どころに苦戦したことを明かした。
本作の舞台は、現代世界に似ているものの何かが異なる時代。家族との破綻した関係に悩み不満を抱きながらも、特に目標もなく生きているアニー(エマ・ストーン)と、裕福な実業家夫婦の5男で、統合失調症という診断にずっと苦しめられているオーウェン(ジョナ・ヒル)が、失恋による傷心から精神疾患まで、あらゆる心の不調をすべて治すという最先端の臨床試験プログラムに参加することに。テストに臨んだ2人は別な自分が存在する不思議な世界を体験することになる。現実と脳が生み出す出来事に困惑するアニーとオーウェン。やがて別の世界に生きていた2人の世界が重なり始める。
アニーとオーウェンは脳内の不思議な世界で出会い、時代や人物が変わっても何らかの関係を持つ。製作総指揮のダグ・ウォルドは「出演者全員が、有り余るほどの才能を持つ人物だ。臨床試験中に脳内で他のキャラクターとしても登場するため、彼らは複数のキャラクターを演じているんだ」と説明する。なかでもオーウェンを演じたヒルは「オーウェンはとことん落ち込んでいる男なんだ。だから脳内では全く違うキャラクターになっていても、オーウェン自身の心理がその核心部分に必ずあるんだ。どんなに超ネアカなキャラクターだっとしてもね」とオーウェンの持つ深層心理が様々な影響を与えていると話す。さらに「常にオーウェンを演じながら、彼の脳が作るオーウェンを内包する別キャラクターをも演じるわけなんだ。これまでのキャリアの中で最も難易度の高い役だったよ」と難しい役であったことを明かす。
時には1日に2~3キャラクターを演じ分けることもあったというが、ヒルはその1人であるオリー・ハイタワー卿というキャラクターがお気に入りだという。ハイタワー卿は“礼儀正しい詐欺師”で、ストーン演じる元妻で悪女且つゴージャスなアーリー・ケインが夜会に登場したせいで計画を台無しにされてしまう。物静かなオーウェンとは異なり、タキシードを着てハイテンションのハイタワー卿はパーティーの花形だ。ヒルは「彼はペテン師なんだけど、優雅で魅力的なんだ。部屋中の視線を鷲掴みにしてしまうような人物。正直に言えばオーウェンの性格は普段は暗くて物静かなので、オリーのエピソードで羽目を外すのはいい気分転換だったよ!」と語り、明るいオリーを演じることで自らの気分を解放していたという。
■配信情報
Netflixオリジナルシリーズ『マニアック』
9月21日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
出演:エマ・ストーン、ジョナ・ヒル
公式サイト:https://www.netflix.com/Maniac