和田正人は作品に温かみをもたらす 『Missデビル』沖津役で見せるオンとオフの演技

 『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)において、これまで、物語のキーパーソンとなっているのが和田正人演じる沖津だ。能天気でお調子者の沖津は博史(佐藤勝利)が研修先で悩みを抱えると必ずと言っていいほど登場。博史を茶化しながらも親身なアドバイスを送っていた。作品自体はフィクション感が強い本作だが、沖津の軽いキャラクターは「こういう先輩いるよね〜」と思わせるほどリアルな役柄に仕上がっている。5月26日に放送された第7話は和田の好演が光る回となった。

 和田は学生時代、駅伝選手として箱根駅伝にも出場、卒業後は企業ランナーとして活躍するアスリートだった。しかし25歳のとき、陸上部が廃部となりそこから役者を目指し始めた。当時、年齢制限のあるオーディションに応募するため年齢を偽っていたという和田は、本作の制作発表会見で“仕事をはじめた頃の自分へのメッセージ”という質問に対して「経歴詐称はやめましょう」と答え、笑いを誘っていた。

 その経歴を活かして『陸王』(TBS系)では引退間近のランナーを熱演。また『オールスター感謝祭』(TBS系)の名物企画「赤坂5丁目ミニマラソン」では、佐野岳とともにモハメド・ファラー相手に善戦するなど、現在の仕事にも結びついている。そして役者としても『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)、『連続ドラマW 片想い』(WOWOWプライム)、『都庁爆破!』(TBS系)と話題作に多く出演している。どのドラマでも脇役としての立ち回りが巧みで、物語のアクセントとなっていた。

 そんな和田が本作で演じている沖津は、博史たち新入社員を気にかける人事部の先輩。その親しみやすさから他部所にも顔見知りが多くいるため、情報通として博史の悩みに対して毎回アドバイスをしていた。

 第7話で博史が研修に行ったCFDは設立2年目にして莫大な利益を稼ぎ出したエリート部署。沖津はそこで働く同期の里中(永岡佑)が倒れるところを偶然目撃してしまう。このことからCFDは社外に残業アジトを持っていることが判明し、椿眞子(菜々緒)ら人材活用ラボの面々が突入することとなる。

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