『シャイニング』だけじゃない! イースター・エッグには『レディ・プレイヤー1』R2-D2も

 現在公開中の映画『レディ・プレイヤー1』の国内興行収入が20億円を突破したことを記念し、スティーヴン・スピルバーグ監督が、劇中にこっそりと仕掛けた最後のイースター・エッグ、『スター・ウォーズ』に関する仕掛けが明らかになった。

 本作は、作家アーネスト・クラインの著者『ゲームウォーズ』をスピルバーグ監督が実写映画化したエンターテインメント大作。どんな夢も叶えられるバーチャル世界の理想郷“オアシス”に隠された宝を手に入れるため、17歳の少年ウェイドたち挑戦者が、全人類参加のトレジャー・ハンティングに挑む模様を描く。

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、『AKIRA』の金田バイク、『チャイルド・プレイ』のチャッキー、『ハローキティ』のキティちゃん、『機動戦士ガンダム』の RX-78-2ガンダム、『ゴジラ』シリーズのメカゴジラなど、日米のありとあらゆる超有名キャラクターの数々が本作には登場。劇中では3つの舞台が用意されており、ホラーの金字塔として名高いスタンリー・キューブリックの『シャイニング』のオーバールック・ホテルが登場するサプライズも用意された。

 そして今回、『スター・ウォーズ』シリーズの人気ドロイドR2-D2 が、最後のイースター・エッグとして本編ラストシーンのどこかに映り込んでいることが明らかに。かつてスピルバーグ監督は、本作に登場するキャラクターやアイコンに関して、「この映画のためにワーナー・ブラザースの法務部の人たちが3年もかけて権利を取得したんだけど、全部が叶ったわけではないんだよ。『スター・ウォーズ』の権利だけはね……」と語り、『スター・ウォーズ』周りの権利獲得に関しては実現できなかったことを告白していた。だがラストシーンにこっそりとR2-D2を映り込ませていたという。

 『スター・ウォーズ』サーガの生みの親であるジョージ・ルーカスとスピルバーグは旧知の仲で、お互いをリスペクトし合っている。過去には、それまで興行成績の首位だったスピルバーグの出世作『ジョーズ』を、ルーカスの『スター・ウォーズ』が抜いた際、スピルバーグはルーカスに、R2-D2がホオジロザメを釣り上げているイラストをプレゼントした。そして『スター・ウォーズ』の成績を『E.T.』が塗り替えると、今度は『スター・ウォーズ』のキャラクターたちがETを祝うイラストが、ルーカスからスピルバーグへ贈られている。また、『未知との遭遇』にR2-D2が、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』にはR2-D2とC-3POが登場。そして『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』にはE.T.が映りこむなどの演出が繰り広げられていた。

 スピルバーグ監督は本作に登場する“オアシス”の創設者ハリデーの旧友であり良きビジネスパートナーであったオグデン・モローを大変気に入っているという。スピルバーグ監督はその理由に関して、「僕はハリデーに対して愛情を持っているが、オグも大好きなんだ。なぜなら、オグは僕が『レイダース/失われたアーク〈聖櫃〉』を作った時のジョージ・ルーカスのようだからね。あの時、ジョージは僕にこう言ったんだ。『君は僕の親友だ。でも、君と僕は今一緒に仕事をしている。きみはここ数本の作品でスケジュールを超過した。今回は親友のためには君はスケジュールや予算を超過させることは出来ないよ』ってね(笑)。ハリデーには自由なイマジネーションがあり、オグにはバランス感覚と識別能力がある。それは“オアシス”を生み出すには必要なことだったんだ。この映画を作っている間、そのことについてよく考えたよ。ジョージと僕についてよく考えたんだ」と、ハリデーとオグ、そして自分自身とルーカスを重ね合わせながらコメントを寄せている。

■公開情報
『レディ・プレイヤー1』
全国公開中
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ザック・ペン
原作:アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』(SB文庫)
出演:タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、マーク・ライランス、サイモン・ペッグ、T・J・ミラー、ベン・メンデルソーン、森崎ウィン
(c)2018WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone/


■リリース情報
『シャイニング』
・ブルーレイ
価格:¥2,381+税
・DVD特別版 コンチネンタル・バージョン
価格:¥1,429 +税
販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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