神木隆之介の正論が大切なことを気付かせてくれる 大人が成長する物語『やけ弁』の新しさ

 5月5日の第3話は、理科教師の宇野先生(佐藤隆太)が顧問を務めるバドミントン部の練習中に事故が起きてしまい、被害に遭った生徒の保護者が弁護士を雇い学校側の過失を追求することになる。バドミントン部の顧問は産休に入った先生の代わりとしてくじ引きで宇野先生に決まり、非正規の教員である彼は何か問題を抱えているようだ。

 社会に出ると、複雑な人間関係や独特のルールに縛られがちでその煩わしさにも慣れてしまう。しかし、「おかしいことをおかしいままにしておくと、もっとおかしいことになる」と正論をぶつけてくるフレッシュな田口の存在が大切なことを気付かせてくれる。簡単に解決できる問題ではないからこそ、見終わった後に残るものがあり誰かと話したくなる。学園ドラマではあるが、大人が成長していく物語で、そこもまた新しい。やはり神木隆之介からは目が離せない。

■池沢奈々見
恋愛ライター、コラムニスト。

■放送情報
『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』
NHK総合にて、毎週土曜20:15〜放送
出演:神木隆之介、田辺誠一、岸井ゆきの、佐藤隆太、濱田マリ、菅原大吉、小堺一機、南果歩ほか
公式サイト:http://www.nhk.or.jp/dodra/yakeben/

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