『となかぞ』あまりにも残酷な展開が話題 深田恭子、迫真の涙を見せる
コーポラティブハウスと呼ばれる集合住宅に住む4家庭を描いたドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)。ほか3家庭は徐々に幸せをつかみ、前進する姿を見せているのに対し、3月16日に放送された第9話で五十嵐奈々(深田恭子)&大器(松山ケンイチ)夫婦に突きつけられた展開はあまりにも残酷だった。
第8話で体外受精に成功し、ようやく赤ちゃんを授かることができた五十嵐夫婦。何度も“リセット”(不妊治療中に生理が来ること)を繰り返し、精神的にも金銭的にも大きな負担がかかっていた2人だったが、赤ちゃんの心音を確認し、妊娠したことを実感する。
奈々は母子手帳を手に入れ、大器は会社からおもちゃを大量に持って帰り、赤ちゃんを迎える準備は着々に進んでいった。「元気に生まれてきたらそれでいい」と願いながら2人で植えたオリーブ。まだ見ぬわが子への思いを込めた物たちは、夫婦の期待値と比例するように増えていったが、残念なことに奈々は流産してしまう。
不妊治療は、妊(みごも)るという漢字が使われているが、妊娠から産むまでが長いことが第9話では繊細に描かれていた。不妊症は聞き慣れているが、妊娠するけれど流産を繰り返す“不育症”に悩む夫婦も存在する。奈々が務めるダイビングスクールの上司・倉持充(寿大聡)も言っていたが、流産は何度も繰り返す可能性があるもので、妊娠して出産し、子供が無事に育つというのは、いくつもの奇跡が重なった結果のように思えた。