松坂桃李、窪田正孝、瀬戸康史、千葉雄大に共通点? ヒロイン支える役で好評な“29歳俳優”

瀬戸康史

 ベビーフェイスに低音ボイスが魅力の瀬戸は、2005年に芸能界デビュー。翌年、舞台『ミュージカル テニスの王子様』に出演して注目を浴び、2008年には『仮面ライダーキバ』(テレビ朝日系)に主演、同時期に『恋空』(TBS系)でも主演を務めた。11年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国』(NHK)では、美少年とのイメージが強い森蘭丸役で、時代劇初挑戦を成功させた。

 近年では松本潤主演、有村架純共演の恋愛映画『ナラタージュ』でわずかな出演シーンにも関わらず、深い印象を残し、コメディ『ミックス。』では主人公たちの敵役を絶妙なさじ加減で演じて見せた。そして『海月姫』では、中性的なルックスを遺憾なく発揮。映画版との比較で放送開始前から疑問符を投げかけられていた同ドラマだが、瀬戸の女装姿は文句のつけようがなく、そこに心の葛藤もにじませて、ルックスと演技力の双方のポテンシャルの高さを見せつけている。

千葉雄大

 学生も学生、大学生ならまだしも、高校生まで演じてしまうのが29歳になったばかりの千葉雄大。2010年に『天装戦隊ゴセイジャー』(テレビ朝日系)のゴセイレッドでドラマデビュー。ドラマ『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』と『兄に愛されすぎて困ってます』(ともに日本テレビ系)でドラマ版と映画版への出演、映画『幕末高校生』、『アオハライド』、『殿、利息でござる!』、『帝一の國』などに出演してきた。さすがに今後は高校生の役はなくなっていくだろうが、愛らしい風貌を逆手に取った役など、今後もビジュアルを生かした役は多くあるはずだ。先日、NHKの新年度の語学番組への出演も発表されたが、こうした俳優業の外での経験も、自分を俯瞰して見られる千葉ならば、いい方向へとつなげられるのではないだろうか。

 29歳で、ともに地に足のついた空気を身にまといながら、バッティングしない魅力を放つ4人。30代、40代は、人間的にも仕事の面でももっとも充実しうる時期であり、彼らがそうした人生の局面にそろって突入していくのは、今後生み出されていく作品群を待つ私たちとしては何とも頼もしい。

■望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『わろてんか』
出演:葵わかな、松坂桃李、濱田岳、広瀬アリス、徳永えり、大野拓朗、前野朋哉、岡本玲、藤井隆、内場勝則、高橋一生、松尾諭、成田凌、水上京香ほか
作:吉田智子
音楽:横山克
平成29年10月2日(月)~平成30年3月31日(土)全151回(予定)
<総合>
(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>
(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時~11時15分[再]
(土)  午前9時30分~11時[1週間分]
写真提供=NHK
公式サイト:http://www.nhk.or.jp/warotenka/

■放送情報
金曜ドラマ『アンナチュラル』
TBS系にて、毎週金曜22:00〜放送
出演:石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子、池田鉄洋、竜星涼、小笠原海(超特急)、飯尾和樹(ずん)、北村有起哉、大倉孝二、薬師丸ひろ子(特別出演)、松重豊ほか
脚本:野木亜紀子
プロデューサー:新井順子(ドリマックス・テレビジョン)、植田博樹
演出:塚原あゆ子(ドリマックス・テレビジョン)
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/

■放送情報
『海月姫』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00放送
出演:芳根京子、瀬戸康史、工藤阿須加、ほか
原作:東村アキコ『海月姫』(講談社『Kiss』所載)
脚本:徳永友一
編成企画:渡辺恒也
プロデュース:小林宙
演出:石川淳一
制作:フジテレビ/共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kuragehime/

■放送情報
『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜放送
出演: 山田涼介、波瑠、小澤征悦、小瀧望、恒松祐里、児嶋一哉、千葉雄大、浅野和之、中村梅雀
脚本:金子茂樹
制作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/momifuyu/index.html

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