斎藤工、菜々緒、間宮祥太朗……『BG~身辺警護人~』高い身体能力を誇る俳優たちの存在に注目

 1月18日に第1話の放送を迎える『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)。「武器を持たず、人を守る民間の警護人」の活躍を描いた本作に主演するのは、我らが稀代のエンターテイナー・木村拓哉だ。本作が魅力的なのは、木村が主演であることもさることながら、彼を筆頭に集った、斎藤工、菜々緒、間宮祥太朗、上川隆也、さらには江口洋介と、いずれも高い身体能力を誇る俳優たちの存在である。

 このメンツで、“ボディーガードもの”とくれば、期待しない方が難しいだろう。木村が昨年、じつに7年ぶりに主演した映画『無限の住人』で見せた圧巻のアクションが記憶に新しい。出自からして、そもそもが身体を使うことに長けているはずの彼ではあるが、演じる“死ねない男”の体現ぶりは見事であった。本作で木村が演じるのは、かつて敏腕ボディーガードであったが、ある出来事をきっかけに引退し、現在は民間の警備会社の身辺警護課所属の、新人ボディーガードという役。そして、そんな彼を取りまくメンバーが頼もしいかぎりである。

 新人ボディーガードのひとりを演じる斎藤は、元自衛隊員という特殊な設定。コメディにアクション何でもござれな斎藤の演技の幅の広さには、毎度おどろかされる。主役から端役まで、安定した演技で作品に貢献する彼に、本作でも魅せられることとなりそうだ。『銀魂』でスピーディーなアクションを披露していた菜々緒が演じるのは、メンバー唯一の女性ボディーガードであり、将来を有望視されていた元柔道選手。スタイルを活かしたアクションに注目だ。“良くも悪くも、今どきの若者”を演じる間宮は、昨年は『トリガール!』や初主演した『全員死刑』で、そのフィジカルの強さを証明した。メンバー最年少の彼の立ち回りに期待したいところである。

 舞台出身者である上川もまた、たぐいまれなる身体能力を持つ俳優のひとり。看板俳優として活躍していた「演劇集団キャラメルボックス」でのダイナミックなダンス。それから「劇団☆新感線」作品や、『真田十勇士』などで見せてきたキレのある殺陣は息をのむほど美しい。本作では、メンバーをとりまとめる課長を演じるが、彼の持つ包容力は、作品そのものの安定感に繋がることに違いない。そして彼らと対立するSPを演じる江口は、『GOEMON』(2009)や『るろうに剣心』(2012-2014)シリーズでの斉藤一役、『脳男』(2013)などでアクションを披露してきた。主人公と対立関係にある役どころを演じることの多い彼だが、今回のキャスティングもまた興味深い。身辺警護課の面々とは違った活躍で、楽しませてくれそうだ。

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