綾野剛、イノセンスな表情が話題に! 『フランケンシュタインの恋』の新境地

 綾野剛主演ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)の第1話が、4月23日に放送された。同作はドラマ『悪夢ちゃん』(日本テレビ系)をはじめコメディから時代劇まで幅広いジャンルの脚本を手掛けてきた大森寿美男のオリジナル作品。120年前にある事件がきっかけで生み出され、永遠の肉体を持ちながらも決して人間とは触れ合うことができない怪物を綾野剛が演じ、人間の女の子・津軽継実(二階堂ふみ)と恋に落ちていく模様を描くラブストーリーだ。

 第1話の放送で大きく描かれたのは、津軽と怪物の出会いのシーン。男たちに無理やり車で連れ去られたところを怪物に救い出され、気を失っていた津軽は翌日、もう一度山へ向かい、怪物と再会を果たす。怪物は、120年前から生きていること、一度死んだものの、医学博士である彼の父・深志研太郎の手によって蘇ったこと、拾ったラジオを聴いて人間界のことを学んでいたと説明する。どこか信用できないでいる津軽だったが、彼の孤独を感じ、森から連れ出すことに。怪物は津軽から“深志研”という名前をもらい、街で暮らすことになった。

 ティム・バートン監督による名作ラブストーリー『シザーハンズ』を連想させる今作について綾野は、「僕は、意外と真っ当なラブストーリーをやるのは初めてなんです」(モデルプレス:https://mdpr.jp/interview/detail/1680778 )と話している。実際、綾野はドラマ『最高の離婚』(フジテレビ系)や映画『ピース オブ ケイク』で、つかみ所のない性格で女性にモテるが、浮気者の役を演じていた。どちらかというと“恋をされる”側にいた綾乃自身が、同作では自ら純粋に一人の女の子に恋をするという設定がまた新鮮さを感じさせる。

 人間のことをほとんど知らない怪物は、街に出て目にするものすべてに素直なリアクションを示す。怪物が初めて自転車に乗るシーン、好きな人が載っているポスターやブナシメジをねだるシーンなど、“うん”と頷くだけでも可愛らしい綾乃の表情は大きな話題になっていた。そのイノセンスな表情には、彼がこれまでの出演作の中で演出してきた“天然っぽい”部分が活かされているように思う。前述の作品では、浮気者で決して褒められた人物ではなかったものの、あまり悪意を感じさせず、どこか憎めないところがあった。そのマイペースさ、天然さをストレートに魅力に転じているのが、本作の見どころのひとつと言えそうだ。

関連記事