マット・デイモン&チャン・イーモウ、“万里の長城”撮影を振り返る 『グレートウォール』コメント
マット・デイモン×チャン・イーモウ最新作『グレートウォール』より、撮影風景を語るイーモウ監督とデイモンのコメントが公開された。
本作は、『HERO』『LOVERS』などで知られるチャン・イーモウ監督と、『ジェイソン・ボーン』シリーズの主演を務めたマット・デイモンがタッグを組み製作したアクションエンターテイメント。建造に約1700年、長さ21196.18キロメートルを誇る建造物“万里の長城”を舞台に、中国で古くから言い伝えられてきた伝説の戦いが描かれていく。
チャン・イーモウにとって、初のハリウッド共同製作となる本作。オファーを受けたイーモウ監督は「私をこの映画の監督にという話をいただいて、受けるべきかどうか考えた時、ストーリーの中に私の描きたいものを表現できる余地があることに気付きました。それならば、“1+1”つまりハリウッドと私がタッグを組めると確信し、監督としてチャレンジする決意をしたのです」と当時の心境を振り返る。撮影現場には、中国人のほかにアメリカ、ヨーロッパ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドと世界各国からスタッフが集結、お互いに意思疎通がきちんとできているかサポートするために、約100人もの通訳が現場を走り回っていたという。
イーモウ監督は通訳を介して、マットに演出の確認を行っていたことを明かし、「私は英語が話せないし、脚本はハリウッドの脚本家が書いたものだから、マットに”このセリフをどう思う?”とか”君なら何と言う?”と質問して、彼の意見を確認したんだ。彼は自分が演じるキャラクターとストーリーを一番良く理解しているから、いつも素晴らしい提案をしてくれた」と語る。演出についてマットは「お互いこれまでにたくさん映画を作ってきたから共通の理解があるし、監督の指示は通訳を介して聞いたけれど、とても明確で分かりやすかった。指示を出すというのは監督業において非常に重要な仕事で、優れた監督の指示は常に簡潔で明快なんだ」と、イーモウ監督の仕事ぶりに称賛のコメントを寄せた。
そんな国際色満載な撮影現場に感銘を受けたマットは、「現場での撮影はとても興味深いものがあった。100年の歴史を持つ映画文化において初めての製作方法だったからね。現場に立っている時は、これほどまでに壮大なスケールでの国際協力の下で作られた映画はない、と噛みしめることができたよ。そして本当に楽しかった。何か美しい文化交流が行われている感じがした。言葉が通じない者同士が、皆が愛して止まない映画という共通の芸術形態の下に集って体験を共有していたんだ」と、現場の様子を説明した。
■公開情報
『グレートウォール』
4月14日(金)より全国ロードショー
監督:チャン・イーモウ
出演:マット・デイモン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、ジン・ティエン、アンディ・ラウほか
配給:東宝東和
(c)Universal Pictures
公式サイト:greatwall-movie.jp