『ラビング 愛という名前のふたり』本編映像 J・エドガートンのプロポーズシーンも
『MUD -マッド-』のジェフ・ニコルズ監督最新作『ラビング 愛という名前のふたり』より、本編映像が公開された。
本作は、『英国王のスピーチ』のコリン・ファースがプロデューサーとして参加し製作されたヒューマンドラマ。1958年のバージニア州、異人種結婚が罪に問われたラビング夫妻が、法の改定を求めて闘う模様を描く。『ブラック・スキャンダル』のジョエル・エドガートンが優しさと誠実さで妻を愛し守り続ける夫・リチャード役を務め、『プルートで朝食を』のルース・ネッガが妻のミルドレッドを演じている。
公開された本編映像は、映画の冒頭のシーン。リチャードがミルドレッドにプロポーズするシーンやふたりが仲睦まじく会話する様子が収められている。
ジョエル・エドガートン コメント
僕には、リチャードのぎこちなさや、口下手で自分の考えや気持ちをはっきりと言えないところに注目した。そこが印象的だった。彼の目は多くを語る、でも彼の口はそれについていくことができない。それが、ただ言葉が出てこないだけなのか、それとも自分には話す権利がないと思っているのか、それとも照れからくるものなのか、僕は探ろうとした。でも、それらが混ざりあっているんだと感じた。
そこで、歯並びを悪くした。リチャードは歯並びがよくなかったからだ。それにリチャードの歯はニコチンがしみついていたんだけど、それもぎこちなさにつながっていたんだと思う。彼は口を開けて笑ったり、にたりと笑うのを避けていたからだ。口もとの他に、姿勢もポイントだと思った。リチャードは少し受け口だった。ジェフと僕は1年ほど前から、リチャードの口もとと姿勢のことを話していたんだ。姿勢は彼の仕事に関係があると思った。そこで僕はレンガ積みを習うために、学校に入った。僕はレンガ積みに熱中したよ。黙想に似ていると思った。今でもこてを持っているよ。どこに行くときも持っておくように教えられたからね。レンガ積みのシーンを撮っているとき、職人たちから腕をたっぷり褒められたよ(笑)。
ルース・ネッガ コメント
ジョエルは、とても上品な俳優であると同時に、すばらしい人なの。そしてジェフは皆を安心させることができる。私はジェフの大ファンだったらから、とても緊張していた。でもジェフは、私が気を休められるように一生懸命努力してくれたの。ジョエルも私もリチャードとミルドレッドの関係を忠実に再現したいと思っていたから、そのことが頭の中心にあったと思うわ。そのことは私たちの責任で、互いに互いを助けたいと思っていた。
私の最初のオーディションの1年後で、撮影が始まる1年前に会ってランチをしたんだけど、それはジェフが企んだ相性テストだって感じたのよ(笑)。私たち3人はとても自然だった。誰も自分を主張しないし、人として、友達として、また映画制作者として親しくしたかったの。ジェフには、役者を気楽にさせることができる、生まれながらの才能があって、彼と仕事したことがある役者は皆、彼のことが大好き。
■公開情報
『ラビング 愛という名前のふたり』
3月3日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
監督・脚本:ジェフ・ニコルズ
出演:ジョエル・エドガートン、ルース・ネッガ
配給:ギャガ
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公式サイト:gaga.ne.jp/loving