『侠飯〜おとこめし〜』内田理央インタビュー

「今まで出したどのDVDよりもセクシー」 内田理央が語る、ドラマ『侠飯』の経験と女優としての展望

 生瀬勝久が主演を務めるドラマ24『侠飯〜おとこめし〜』が、現在テレビ東京ほか(毎週金曜深夜0時12分)で放送されている。同ドラマは、ヤクザに巻き込まれた大学生の良太が、自宅アパートに匿うハメになったヤクザの組長・柳刃に、なぜか絶品の手料理を振舞われる模様を描いた“任侠×グルメ”ドラマだ。リアルサウンド映画部では、同ドラマ唯一の女性キャストとして、ヒロインの結城春菜を演じる内田理央にインタビューを行い、ドラマの撮影秘話や女優としての展望を語ってもらった。

「学生時代の経験がかなり役に立った」

(c)「侠飯~おとこめし~」製作委員会

ーー今回の作品は、福澤徹三さんの小説が原作になっていますね。最初に脚本を読んでみていかがでしたか?

内田理央(以下、内田):素直に面白かったです! 柳刃組長がヤクザであることを周りに知られないように、というドキドキがベースにありつつ、恋愛のドキドキもあったり、様々なドキドキがたくさん詰まっていたので、私自身もすごく楽しめました。原作に忠実でありながらも、ドラマにしかないオリジナルな要素もあったので、原作ファンの方もそうでない方も楽しめる作品になるだろうなと思いました。

ーー内田さんが演じる春菜は、美人で腐女子な大学生という役柄ですが、内田さんとは共通点も多いのではないでしょうか?

内田:マンガ好きな女の子ということで、共通点はありますね。私もマンガからインスピレーションを受けることが結構あったりするので。春菜は、良太の大学友達の中では唯一の女子なのですが、私自身も学生時代、男子の中にいることが多かったんです。それも“オタサーの中の姫”という扱いではなく、対等な関係でした。監督には、「紅一点なのでヒロインとして頑張ってください」ということと、「大学のグループの中では女子ひとりだけど、ほかの男子とは対等な仲間のような関係であることを意識してくだい」と言われていたので、そこも共通する部分でしたね。なので、今回この役を演じるにあたって、私自身の学生時代の経験がかなり役に立った気がします。

 

ーー良太役の柄本時生さんをはじめ、春菜が所属する大学の仲良し組とは年齡も近いですよね。

内田:そうなんですよ。なので、本当に友達のような感覚でした。私が大学生だった頃は、単独行動が多くて、授業が終わってから誰かの家で飲もうとか、みんなで集まったりとかをあまりしたことがなかったんです。なので、そういう大学のノリにすごく憧れがあったので、今回ドラマの中でそれができて、私自身もすごく楽しむことができました。撮影がオフの時も、みんなで集まって話してる時間のほうが多いぐらいで。みんな各方面でそれぞれお芝居を頑張っているので、すごく刺激をもらえました。特に、ムードメーカーでもあった時生くんがいつも撮影現場を明るくしてくれていたんです。演技に関しても、「こうしたら面白いんじゃない?」というようなアイデアを提案してくれたりもして。その提案が毎回面白すぎて、みんなで笑いを我慢したり、時には監督に「それはダメ」と言われていたほどです(笑)。

ーー生瀬勝久さんとの共演はいかがでしたか?

内田:生瀬さんは年も上ですし大ベテランなので、少し緊張することもあったんですけど、すごく気さくな方でした。共演シーンはそこまで多いわけではありませんでしたが、ヤクザの役なので、めちゃくちゃカッコよくて恐いオーラが出ていましたね(笑)。もちろん撮影以外ではすごく優しかったんですけど。生瀬さん自身も普段から料理をされるみたいで、「ここの缶詰が美味しいよ」とか「こういうふうに食べると美味しいよ」みたいなことをいろいろ教えてくれました。すごく知識が豊富でビックリするほどでした(笑)。

(c)「侠飯~おとこめし~」製作委員会

ーー内田さん自身は普段料理をされるんですか?

内田:ぼちぼちですね。“侠飯”ぐらいは作りますよ(笑)。ドラマの公式サイトにもレシピが公開されているんですけど、私も現場でレシピをもらって、帰ってから家でめちゃくちゃ作っています。6話に出てくるナポリタンが最高に美味しいんです! 私が今まで食べたナポリタンの中でも、1番美味しいぐらいのレベルです。撮影では違う角度から何度も撮ったりするので、結構ヒーヒー言いながら食べることもあるんですが、美味しいから食べられちゃうんですよね。

ーー食がテーマのドラマは撮影も大変なイメージがあります。

内田:食べてすぐにセリフを言わないといけないシーンが多かったので、辛い料理やサイズが大きい料理はかなり大変でした。柚子胡椒が喉にまとわりついて、セリフが言えなくなったこともあって。他の人がセリフを言っている間に、慌てて噛んで飲んで、なんとか乗り越えました(笑)。

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