7月30日に公開される映画『黒い暴動（ハート）』の追加キャストが発表され、あわせてポスタービジュアルが公開された。

　本作は、俳優としても活躍する宇賀那健一初監督作となる青春ガングロギャルムービー。元ガングロギャルたちの青春時代と、アラサーになった現在を描き出す。non-noのモデルや『仮面ライダードライブ』の“メディック”役として知られる馬場ふみかが主演を務めるほか、『ローリング』の柳英里紗、元SKE48の平松可奈子、『高台家の人々』の間宮祥太朗、『テラスハウス』の今井華、黒ギャルユニットBLACK DIAMONDらが出演する。

　このたび追加キャストとして、稲川実代子、川瀬陽太、山本浩司、三浦誠己、加藤雅美、清水真緒、なちゅ、慶、木夏咲、川辺早紀子、橋野純平の出演が発表された。あわせて公開されたポスタービジュアルには、“外野なんて、空気。”のコピーとともに、主演の馬場らギャルたちがステージに並んだ姿が捉えられている。

　また、公開に向けて様々なコラボレーション企画も進行中。7月7日には、本作を小説化した文庫本の発売、7月30日には、本作とのコラボによるギャル雑誌「egg」の限定復刊が決まっている。さらに、7月24日には、馬場、BLACK DIAMOND、宇賀那監督が登壇するワールドプレミア上映と舞台挨拶がイオンシネマ金沢フォーラスにて行われるほか、7月27日には、平松、BLACK DIAMOND、宇賀那監督らが出演する公開直前イベントが、渋谷のLOFT9 Shibuyaにて行われることが決定している。

『黒い暴動（ハート）』に寄せて 宇賀那健一監督のコメント

僕がギャルに興味を持ったきっかけは過去に監督した映画の出演者オーディションまで遡る。
オーディションに来ていた女の子が「私は中学時代、ガングロギャルで顔に貼るシールを巡って河原で決闘してました」と言ってきたのである。ピストルズを初めて聴いたときと同じ衝撃が僕を貫いた。
まるで意味が分からない…けど、なんだそれ、クソカッコ良い！

それから国会図書館に通い、ギャルがまるでディランのように、時として自らが作ったスタンダードを壊してまで常にカウンターカルチャーであり続ける姿に衝撃を受けながら「egg」のアーカイブを読み漁った。
何かに反抗するように誰よりも黒く焼き、かぶれるほどに目の周りをポスカで白く塗り、小銭が掴めないほどに爪を長く伸ばし、厚底に至っては高さを求めるあまりに階段から落ちて死者すら出る。当然のように浮かぶ疑問。
「なんのためにそんなことを？」
いてもたってもいられなくなった僕は、ガングロカフェへ駆け込み、彼女達に問うたが、
彼女たちはそんな疑問を抱くこと自体が不思議なように
「え？ 好きだから。外野なんて空気でしょ。明日死ぬかもしれないんだから好きなように生きたいよ」」
と返してきた。…なんだか自分自身がすごく恥ずかしくなった。

僕はただのロック好きで、彼女たちはロックなんて知らずとも生き方そのものからロックンロールなのだ。
僕が出来ることなんて、唯一映画を撮ることだけだ。
だから、僕は彼女らに最大限の敬意を払い、愛を込めてカメラを向けた。

ギャルとはあの時代、世界中で日本だけに発生した、ロックンロールだ！！
心からそう思う。バカにしたければ、バカにすればいい。外野なんて空気だ。

■公開情報
『黒い暴動（ハート）』
7月30日（土）より、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本・編集・原案：宇賀那健一
出演：馬場ふみか、柳英里紗、平松可奈子、今井華、間宮祥太朗、稲川実代子、川瀬陽太、山本浩司、三浦誠己、加藤雅美、清水真緒、なちゅ、慶、木夏咲、川辺早紀子、橋野純平、BLACK DIAMOND
主題歌：忘れらんねえよ『世界であんたはいちばん綺麗だ』（Vap）
配給・宣伝：SPOTTED PRODUCTIONS
(c)2016『黒い暴動（ハート）』フィルムパートナーズ
公式サイトURL：kuroibodo.com