『10 クローバーフィールド・レーン』監督らがコメント 「ヒッチコックの『汚名』を念頭に置いた」

 J.J.エイブラムスがプロデュースを手がける『10 クローバーフィールド・レーン』(6月17日公開)の、独特な撮影技法について、監督のダン・トラクテンバーグらがコメントしている。

 本作は、J.J.エイブラムスが次代を担う新たな才能として見出したダン・トラクテンバーグ監督によるSFサスペンス。目が覚めるとシェルターの中にいたミシェルと、彼女を救うためにそこへ連れてきたというハワード、自らシェルターに逃げてきたエメットの3人は共同生活を送っていたが、ある日、ミシェルがドアの外の世界に抜け出そうと試みる。しかし、ドア越しの世界を見た彼女の表情は、瞬く間に恐怖と驚きに満ちていく。果たして彼女が見た世界とはーー。

 ミシェル役を『ダイ・ハード/ラスト・デイ』のメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ハワード役を『トランスフォーマー/ロストエイジ』のジョン・グッドマン、エメット役を『ショート・ターム』のジョン・ギャラガー・Jr.がそれぞれ演じる。

 海外メディアのなかには「ヒッチコックを彷彿とさせる」という声もあがっていたが、ダン監督自身も、ヒッチコックを意識したアプローチを試みたことを明かしている。

メアリー・エリザベス・ウィンステッドのコメント

(本作の監督であるダン・トラクテンバーグとの撮影について)彼は具体的なヴィジョンを持っていた。ヒッチコックのホラーに原点回帰してるようだった。最近の騒々しいスタイルと一線を画したとてもクラシックな作品になった。

J.J.エイブラムスのコメント

ダンは本作で見事な緊張感を作り上げた。とてもヒッチコック風にね。ショットを変えずに沈黙と表情だけで表現している。自信のある監督にしかできない。

ダン・トラクテンバーグ監督コメント

いろいろな制限がある中、苦労した部分はあったものの、その制約が創造性を広げてくれた。そんな状況の中で、鍵の束にハイライトを当てるシーンはヒッチコックの『汚名』を念頭に置いて作った。カメラの動きと変化で物語を伝える試みだ。

『10 クローバーフィールド・レーン』より

■公開情報
『10 クローバーフィールド・レーン』
6月17日(金)全国公開
製作:J・J・エイブラムス
監督:ダン・トラクテンバーグ
出演:ジョン・グッドマン、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・ギャラガー・Jr.
配給:東和ピクチャーズ
全米公開:3月11日
(C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:10cloverfieldlane.jp

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