アカデミー賞、『レヴェナント』が最多ノミネート イニャリトゥ作品が2年連続作品賞の可能性も

 第88回アカデミー賞の各部門ノミネーションが、昨日1月14日(日本時間)、ロサンゼルスのサミュエル・ゴールドウィン・シアターにて発表された。

 先日発表された第73回ゴールデングローブ賞で作品賞を含む最多3部門を受賞した、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『レヴェナント:蘇えりし者』が12部門で最多ノミネート。次いで、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が10部門にノミネートされた。

 作品賞には、『レヴェナント:蘇えりし者』と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に加え、『ブリッジ・オブ・スパイ』『ブルックリン』『ルーム』『スポットライト 世紀のスクープ』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『オデッセイ』の8作品が候補に挙がっている。

 『レヴェナント:蘇えりし者』が作品賞を受賞すれば、昨年の第87回アカデミー賞で作品賞を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続き、イニャリトゥ監督作品が2年連続で受賞することになる。第88回アカデミー賞授賞式は、日本時間で2月29日にハリウッドのドルビー・シアターにて行われる。

第88回アカデミー賞ノミネーション

作品賞

『ブリッジ・オブ・スパイ』
『ブルックリン』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『ルーム』
『スポットライト 世紀のスクープ』
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇えりし者』

主演男優賞

ブライアン・クランストン 『Trumbo(原題)』
エディ・レッドメイン 『リリーのすべて』
レオナルド・ディカプリオ 『レヴェナント:蘇えりし者』
マット・デイモン 『オデッセイ』
マイケル・ファスベンダー 『スティーブ・ジョブズ』

主演女優賞

ブリー・ラーソン 『ルーム』
ケイト・ブランシェット 『キャロル』
シャーロット・ランプリング 『さざなみ』
ジェニファー・ローレンス 『JOY』
シアーシャ・ローナン 『ブルックリン』

助演男優賞

クリスチャン・ベール 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
マーク・ラファロ 『スポットライト 世紀のスクープ』
マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』
シルベスター・スタローン 『クリード チャンプを継ぐ男』
トム・ハーディ 『レヴェナント:蘇えりし者』

助演女優賞

アリシア・ヴィキャンデル 『リリーのすべて』
ジェニファー・ジェイソン・リー 『ヘイトフル・エイト』
ケイト・ウィンスレット 『スティーブ・ジョブズ』
レイチェル・マクアダムス 『スポットライト 世紀のスクープ』
ルーニー・マーラ 『キャロル』

監督賞

ジョージ・ミラー 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
レニー・アブラハムソン 『ルーム』
トム・マッカーシー 『スポットライト 世紀のスクープ』
アダム・マッケイ 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 『レヴェナント:蘇えりし者』

脚色賞

ニック・ホーンビィ 『ブルックリン』
フィリス・ナギー 『キャロル』
エマ・ドナヒュー『ルーム』
チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
ドリュー・ゴダード 『オデッセイ』

脚本賞

マット・チャーマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン 『ブリッジ・オブ・スパイ』
アレックス・ガーランド 『Ex Machina』
ピート・ドクター、メグ・レフォーブ、ジョシュ・クーリー 『インサイド・ヘッド』
ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー 『スポットライト 世紀のスクープ』
ジョナサン・ハーマン、アンドレア・バーロフ 『ストレイト・アウタ・コンプトン』

撮影賞

エド・ラックマン 『キャロル』
ロバート・リチャードソン 『ヘイトフル・エイト』
ジョン・シール 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
エマニュエル・ルベツキ 『レヴェナント:蘇えりし者』
ロジャー・ディーキンス 『ボーダーライン』

編集賞

マーガレット・シクセル 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
トム・マクアードル 『スポットライト 世紀のスクープ』
メリアン・ブランドン、メアリー・ジョー・マーキー 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
ハンク・コーウィン 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
スティーヴン・ミリオン 『レヴェナント:蘇えりし者』

衣装デザイン賞

サンディ・パウエル 『キャロル』
サンディ・パウエル 『シンデレラ』
ジェニー・ビーヴァン 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
パコ・デルガド 『リリーのすべて』
ジャクリーン・ウェスト 『レヴェナント:蘇えりし者』

メイク・ヘアスタイリング賞

レスリー・ヴァンダーウォルト、エルカ・ワルデガ、ダミアン・マーティン 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
ラブ・ラーソン、エヴァ・ヴォン・バール 『100歳の華麗なる冒険』
サイアン・グリッグ、ダンカン・ジャーマン、ロバート・バンディーニ 『レヴェナント:蘇えりし者』

美術賞

アダム・ストックハウゼン 『ブリッジ・オブ・スパイ』
コリン・ギブソン 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
イヴ・スチュワート 『リリーのすべて』
アーサー・マックス 『オデッセイ』
ジャック・フィスク 『レヴェナント:蘇えりし者』

音響編集賞

マーク・マンギーニ、デヴィッド・ホワイト 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
アラン・ロバート・マーレイ 『ボーダーライン』
マシュー・ウッド、デイビット・エイコード 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
オリバー・ターニー 『オデッセイ』
マーティン・ヘルナンデス、ロン・ベンダー 『レヴェナント:蘇えりし者』

録音賞

アンディ・ネルソン、ゲイリー・ライドストロム 『ブリッジ・オブ・スパイ』
クリス・ジェンキンス、グレッグ・ルドロフ 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
アンディ・ネルソン、クリストファー・スカラボシオ、スチュアート・ウィルソン 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
ポール・マッセイ、マーク・テイラー、マック・ルース 『オデッセイ』
ジョン・テイラー、フランク・A・モンタノ、ランディ・トム、クリス・デュースターディーク 『レヴェナント:蘇えりし者』

視覚効果賞

アンドリュー・ホワイトハースト、ポール・ノリス、マーク・アーディントン、サラ・ベネット 『Ex Machina』
アンドリュー・ジャクソン、トム・ウッド、ダン・オリバー、アンディ・ウィリアムズ 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
ロジャー・ガイエット、パトリック・チュバック、ニール・スカンラン、クリス・コーボールド 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
リチャード・スタマーズ、アンダース・ラングランズ、クリス・ローレンス、スティーヴン・ワーナー 『オデッセイ』
リック・マクブライド、マシュー・シュムウェイ、ジェイソン・スミス、キャメロン・ヴァルトバウアー 『レヴェナント:蘇えりし者』

主題歌賞

「Earned It」 『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』
「Manta Ray」 『Racing Extinction』
「Simple Song #3」 『Youth』
「Til It Happens To You」 『The Hunting Ground』
「Wrinting’s On The Wall」 『007 スペクター』

作曲賞

トーマス・ニューマン 『ブリッジ・オブ・スパイ』
カーター・バーウェル 『キャロル』
ヨハン・ヨハンソン 『ボーダーライン』
ジョン・ウィリアムズ 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
エンニオ・モリコーネ 『ヘイトフル・エイト』

外国語映画賞

『A War』 (デンマーク)
『大河の抱擁』 (コロンビア)
『裸足の季節』 (フランス)
『サウルの息子』 (ハンガリー)
『Theeb』 (ヨルダン)

アニメ映画賞

『Anomalisa(原題)』
『父を探して』
『インサイド・ヘッド』
『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』
『思い出のマーニー』

長編ドキュメンタリー賞

『Amy』
『Cartel Land』
『ルック・オブ・サイレンス』
『ニーナ・シモン〜魂の歌』
『ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い』

短編ドキュメンタリー賞

『Body Team 12』
『Chau, beyond the Lines』
『Claude Lanzmann: Spectres of the Shoah』
『A Girl in the River: The Price of Forgiveness』
『Last Day of Freedom』

短編アニメ映画賞

『Bear Story』
『Prologue』
『Sanjay's Super Team』
『We Can't Live without Cosmos』
『World of Tomorrow』

短編実写映画賞

『Ave Maria』
『Day One』
『Everything Will Be Okay (Alles Wird Gut)』
『Shok』
『Stutterer』

■公開情報
『レヴェナント:蘇えりし者』
2016年4月 TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
(c)2016 Twentieth Century Fox

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