『リザとキツネと恋する死者たち』監督らがコメント「日本と関係のある要素がたくさんある」

『リザとキツネと恋する死者たち』予告映像

 『リザとキツネと恋する死者たち』の監督を務めたウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督と、トミー谷役のデヴィッド・サクライが、日本の観客に向けてコメントを発表した。

 第35回ポルト国際映画祭でグランプリに、第33回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で審査員&観客賞に輝いた同作。元日本大使未亡人の看護人として働くリザの心のよりどころは、日本の恋愛小説と、リザにしか見えないユーレイの日本人歌手、トミー谷。孤独な毎日を軽妙な歌声で元気付けてくれるが、リザは日本の小説にあるような甘い恋に出会うべく、30歳の誕生日に未亡人に2時間だけ外出許可をもらう。しかし、その間に未亡人が何者かに殺害され、さらに彼女が恋した人は“死者”となり、リザは奇怪な殺人事件に巻き込まれていく。

ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督

ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督

僕たちの映画が日本で上映されることに本当に興奮しています!もともと日本には興味があり、黒澤明監督や小津安二郎監督の映画も観ていたし、芥川龍之介や深沢七郎の小説も読んでいました。この映画には日本と関係のある要素がたくさんあるだけではなく、非常に普遍的なことを描いているので、日本の皆さんにも楽しんでいただけると思います。「愛」というのはピンク色の夢ではありません。愛を得るためには一生懸命努力しなくてはいけない。けれども、努力する価値のあることであり、努力すればご褒美をもらえるということを、この作品で伝えたいと思います。また、いつも日本と日本文化に魅力を感じている人間として、日本のおとぎ話を僕のデビュー作に盛り込むことは至極自然なことでした。それに日本の音楽も!日本の観客の皆さんが、僕の仲間と同じくらいこの映画を気に入ってくれると願っています。

デヴィッド・サクライ(トミー谷 役)

『リザとキツネと恋する死者たち』はとてもユニークな企画でした。ヨーロッパと日本の文化が混じるなんて、まるで僕の人生のように!日本の皆さんがこの映画を楽しんでくれると嬉しい。そしてトミー谷とこの映画を観て笑顔になって、映画館を出る時幸せな気分になってもらえるといい。それが、この映画を通して皆さんに届けたかったことだから。どうか思いっきり楽しんでください!

 トミー谷が歌う劇中曲「ダンスダンス☆ハバグッタイム」のミュージックビデオは、現在公式youtubeにて公開されている。劇中曲「ダンスダンス☆ハバグッタイム」

 また、上映劇場の新宿シネマカリテでは、満員御礼企画として、来年1月6日のレイトショー上映後に映画評論家の松崎健夫氏によるトークショーを開催する予定だ。

◼︎公開情報
『リザとキツネと恋する死者たち』
新宿シネマカリテ他にて全国順次上映中!
監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ 
出演:モーニカ・ヴァルシャイ、デヴィッド・サクライ

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